w01-419系-715系03ss.jpg上の写真は1985年(昭和60年)10月15日・鳥栖駅での一枚です。なにやら鉄道模型マニアがノーマルな世界には飽き足らず、妄想をめぐらせて作った『なんちゃって車輌!』のような光景です。
この写真も今となっては、かなり懐かしい光景ですが、1987年(昭和62年)4月1日に『国鉄』が分割民営化して『JR』に変貌する直前にはよく見られた合理化への象徴的な一コマです。

DSC02378ss.jpgDSC07735ss.jpgDSC07751ss.jpg当時は今のJRに見られるような資産の整理や経営の多角化などの抜本的改革では無く、手持ちの資産を如何に節約し合理的に使うかが改革の中心で、人材も資産もズタズタになっていたことが、この一枚からも伝わってきます。
これはこれで、鉄道ファンにとってはたまらない光景ですが、一方で国鉄の威信を掛けて1967年(昭和42年)に直流・交流60Hzの581系をデビューさせ、翌1968年(昭和43年)には50/60Hz対応となる583系が登場。世界初の動力分散型で、国鉄の持つ技術力を満載させた昼夜兼用の電車寝台特急車輌が、ここまで改造されて臨時急行や通勤電車になるとは...なんだかとても悲しい思いがしました。

DSC06664ss.jpg元々は1964年(昭和39年)の東海道新幹線の通業により、その新大阪以西の山陽・九州方面の特急列車の強化と効率化を具現化し、後に東北地方にも進出した世界でも珍しい昼夜兼用特急電車なのですが、その昼夜の切り替えの煩雑さや、そのための人員を多く要したことで、必ずしも高効率とはいかず、また昼間のボックスシートも不評なことに加え、昼夜に渡って長時間酷使されたために、車輌全体の老朽化も他車に比べ早く、挙げ句の果てには1975年(昭和50年)3月10日の山陽新幹線の全線開通と1982年(昭和57年)に東北新幹線の大宮駅 - 盛岡駅間の開業で、完全に寝台特急の花道から姿を消してしまったのです。

また1982年頃には多くの路線では、中距離輸送の電気機関車が牽引する客車を、短編成の電車に置き換える動きがあり、余剰車輌となったこの583系を見事な(強引な)改造で交流区間に導入したのです。
ちなみに、交直両用を交流専用にした九州地区の715系(写真一番上・グリーンの帯)と、交流区間と直流区間のある北陸地区用に交直切替機能を残した419系(ブルー帯)の2系列に改造され、先頭車輌の不足から中間車のサハネに運転台を取付けた100番台や、3両編成用に中間電動車に運転台を取付けた1000番台など、幸か不幸かファンにはたまらない改造が施されています。

今後新幹線網やリニアが整備されるに連れ、このような改造が増えるのか、または改造には適していなステンレスやアルミ合金製の車輌が増えたので今後はあまり見られなくなるのか?...気になるところではあります。
またNゲージやHOゲージで既成の模型を改造して作ってみるのも面白いかもしれませんし、現実には有り得ない妄想改造車輌を作るのも醍醐味かも...。

w01-kintetsu405-018.jpg上の写真は1971年(昭和46年)12月23日に撮影した近鉄生駒線の405形です。家の中を片付けていると時々古い写真が出て来たりして、「これって、いつ何処で撮ったのだろう?」と、しばし時間が止まってしまうことがあります。このモノクロ写真もそんな一枚です。

子供の頃から国鉄ファンで、私鉄への興味は京浜急行のみ、気まぐれに撮ったほかの私鉄の写真はほとんど記憶もなく、先日パソコンに入力して拡大してみて、行き先表示板に『生駒-王寺』とあったので、インターネットで検索したら『近鉄生駒線』であることが判明。もともと関西地区に疎いので、『生駒線』といっても何のことだか...。

当時はまだ中学生で、近畿・山陽・山陰に蒸気機関車の撮影のため前日の21日の東京駅発大垣行きの夜行ドン行で名古屋へ、そして関西本線に乗り換え亀山機関区など数カ所で撮影し天王寺から和歌山方面に向かう途中で、車窓に見知らぬ車輌が現れたので本能的にパチリとシャッターを切った次第なのです。そのころモノクロフィルムであっても決して安くなかったので、1カット1カットが貴重な時代。したがって前後の風景は全く撮っていないので、どこでシャッターを切ったか謎の一枚だったのです。

Googleマップで辿ってみると、近鉄生駒線と国鉄が並走しているのは王寺駅近辺だけなので、たぶん国鉄の王寺駅を出発して、すぐの車窓風景とおもわれますが...。現在の空撮で見ると天王寺方面の国鉄(JR)と、近鉄生駒線がこんなには接近していません。
なんせ43年ほど前の風景なので、「今はかなりの変貌を遂げているのだろうな!」との解釈で納得しようとしていますが、40年以上前はこの地区の路線形態が今とは全く異なっていたのかはたまた、この写真を撮影した時の自分の記憶が間違っているのか...。やっぱり謎の一枚です。

DSC09543ss.jpg今や空前の鉄道ブームで、多くの書籍、グッズ、DVDなどが販売されていて、色々な楽しみ方が出来ますが、その反面、何を購入したら良いか迷ってしまうのも事実。
特にDVDはどれも似たような物が多く、その大多数が、近年の映像ばかりのようです。

昭和の国鉄時代のファンにとっては、例えばステンレスやアルミ製の気動車が山深い単線区間を疾走している光景には少しだけ違和感があるというもの...。そんな中、最近発売された『映像で綴る 懐かしの国鉄時代 昭和の鉄道』(DVD全12枚+特別鑑賞冊子付き)は、なかなかの内容のようです。

DSC09540ss.jpgDSC09546ss.jpgDSC09547ss.jpgss140627160346.jpg

先日、我が妻がその販売元の『ユーキャン』が運営する『ココチモ』の展示を見に行って来たのですが、かなり豪華なDVDのようで、国鉄よりも古い『鉄道省』時代の車輌の走行シーンや駅の光景など、多数の貴重な動画が、年代別に収録されていて鉄道コレクションには絶対欠かせない充実の内容です。
しかも『特別鑑賞冊子』がついていて、鮮明な写真や、蒸気機関車の図面などは夢のような完全保存版のアイテムです。

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最近では名古屋市にある『リニア・鉄道館』や、さいたま市の『鉄道博物館』での昭和の車輌の展示や、BSフジの番組『鉄道伝説』などが、ドキュメントタッチで昭和の鉄道を取り上げていたりして、若いファンなどにも、国鉄時代の鉄道が人気になって来ているので、こんな豪華なセットが実現したのだと思いますが、昭和の鉄道ファンには実にたまらないグッズです。

ご購入はコチラ!昭和の鉄道 DVD全12枚(特別鑑賞冊子付き)

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w02-ekiuri-doko.jpgこの写真は昭和45年12月26日に撮影した昭和の極々ありふれた光景です。
DF50ディーゼル機関車に牽引されたスハ43やオハ35の混合編成がホームに到着してその短い停車時間に、駅弁の立売りが「弁当〜弁当〜」と、ご当地自慢の駅弁を売り歩いている一コマです。

昭和の中頃までは、ごく当り前だった駅弁の立売りですが、最後まで頑張っていて、ついに2011年に引退したJR鹿児島本線『折尾駅』の5番ホームの山口さんを最後に、その姿を見る事はなくなりました。

長距離列車の窓が開閉出来なくなったことに加え、車内販売やホームの売店の充実もあり、効率の良さを要求される時代には相応しくなかったのでしょう...。昔が良き時代なのか、今が良い時代なのかは微妙なところです......。しかしまだ一部の駅では前もって予約をしておけばホームまで届けに来てくれる、ちょっと高価なお弁当は存在するようですが、昔の風情とは少々違ってグルメな世界のようです。

で、本題は懐かしい〜!では無く、実は「ここは一体どこの駅?」という事なのです。
43年前のこの日は中学の同級生と蒸気機関車の写真を撮る旅行の真っ最中で、前日に関西本線のD51やC11などを撮り、紀勢本線の紀伊田辺駅に近い旅館に宿泊、早朝に紀伊田辺駅の機関区で9600やC58を撮ってから『御坊臨港鉄道』や『有田鉄道』のディーゼルカーなどを撮影して、倉敷に向かう途中という事だけは、ネガの順番で判ってはいるのですが、ここが何駅かがさっぱり判りません。

日差しの感じから推測すると、この季節でこの影の長さはほぼ正午だと思うのですが...。だとすると、この日たどったルートとタイムスケジュールから、まだ紀勢本線の何処かで、しかもこのスハ43の乗降口の上に『南海』との表示があるので紀勢本線のエリアであることは間違いないし...。

ところで、この『南海』の表示は何?行き先の駅名?それとも列車名??...インターネットで調べてみると、海南駅はあっても南海駅はないし、この時代はもう横書きは左から読むし...、『南海号』なる列車もないし......、かつて国鉄と南海電気鉄道が、天王寺駅や難波駅から白浜駅や新宮駅間を、阪和線や南海本線・紀勢本線経由で乗り入れ運転をしていた急行列車があったという話があるので、その列車かと思ったら、それはたぶん気動車みたいだし...。
結局よくわからないけど、前後の写真に連続性も無く、決定的な物証はありませんでした。ただ自分でシャッターを押したのは間違いないので和歌山県の何処かだと思います。......と、いうことで昭和の立売りは懐かしいなぁというだけのお話になってしまいました。
古い写真の中には時々、ココはどこ?この人誰?的なものがありますがこの写真もその一枚です。

ココチモ