箱根でススキと言えば仙石原。でもこの写真は『強羅公園』のススキです。『強羅公園』では多くの植物が鑑賞できますが、ススキはほんの一部。しかしあまりにも美しかったので一枚撮っておきました。
強羅は明治21年から別荘地としての開発が始まり、昭和40年代頃までは箱根と言えば『湯本』か『強羅』だったのですが、その後芦ノ湖周辺や仙石原に多くの施設が出来て、観光客も分散傾向にあります。
確かに強羅からは、世界文化遺産になった日本の象徴、富士山も見えませんし、山々に囲まれていて俗にいう絶景ではありませんが、あちこち行かずにの〜んびり過ごしたい時には最高の場所です。
そして今回紹介する『強羅公園』は、箱根登山電車の終着駅の『強羅駅』からも程近く、旅館街の真ん中にあり地理的条件にも恵まれている意外な穴場なのです。
標高差40mと変化に富んでいて、下にある正門と上にある西門では気温が違ったり、冬には上半分だけに雪が積もっていたりするそうです。また園内には、四季を問わず多くの花が咲き、噴水や温室、クラフトハウスやカフェもあり、ゆったりと過ごせる最高の場所なのです。
その昔、昭和30年代から40年代に、毎年のように行っていた頃は、美しいのですがジメジメして苔だらけの地味なイメージでしたが、今では老若男女が楽しめる楽しい公園になっています。
入園料はおとなが500円で、小学生以下は無料と、観光地箱根の中にあってかなり安価ですし、料金以上に充分満足できます。また駐車場は正門の近くにあり1時間300円です。
深呼吸をしながらのんびりと散策をして小腹がすいたら噴水を見下ろせるカフェ『Pic』に入って、豊かな味わいの『パンシチュープレート』や、地産の食材をふんだんに使い、じっくり煮込んだ『強羅園カレー』や、5種類ある『ハーブティー』をお好みで楽しんで一休み。
あとは温室熱帯の植物を見たり、『白雲洞茶苑』の茶室で茶席を体験したり、『クラフトハウス』でガラス、陶芸、ドライフラワーの体験教室に参加したり、ショップやギャラリーを見て回ったりと、充実した一日が過ごせます。ちなみにカフェ『Pic』は午前9時30分開店なので、強羅で宿泊の際は少し寝坊して、ここで朝食なんていうのもいいものです。
また強羅駅周辺には美味しいお店がいくつもあって、その中でもお勧めは、テレビや雑誌で紹介され『豆腐かつ煮』でお馴染みの『田むら銀かつ亭』です。昔は今よりも小さなお店だったのですが、現在では大きく立派になって多くのお客さんの人気に応えています。それでもいつもを大行列なので、気軽に『田むら銀かつ亭』のカツを楽しみたい方は、そのすぐ隣りを登ったところにある『銀かつ工房』の『銀かつサンド』や『ロースかつバーガー』を食べてみてください。ココもかなり美味しいお店でお勧めです。
ということで、意外な箱根の穴場『強羅公園』のお話でした。次回も箱根の楽しい場所や美味しいものをご紹介します。