5月26日に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、愛三工業レーシングの西谷がゴールスプリントを制して2連覇を飾りました!
ツアー初日の『堺ステージ』2.65kmの個人タイムトライアルで優勝した西谷が、最終日にもその実力を、大観衆が歓喜する中、堂々と見せつけました。
自分のホームコースの大井埠頭で、自分の母校である日大出身の西谷が優勝、しかも昨年に続き連覇ということで大興奮でした。当日は日大自転車部の選手達も、大会スタッフに駆り出されていて会場にいましたが、さぞかし嬉しく、また誇りに感じた事でしょう。
ここ大井埠頭は起伏がないので、東京国際ロードレースの頃から、序盤に逃げが決まって、それを大集団が追い、最後は集団が逃げを吸収して、スプリント勝負に持ち込むという平坦コース定番の展開で、今年もその例外ではありませんでした。
しかし今回少しだけ違ったのは、序盤で逃げに成功した『宇都宮ブリッツェン』の中村誠が、終盤に大集団に吸収されるまで、10周回以上を単独で走り抜けた事でした。この力強い走りには、大観衆も惜しみない声援を送り、そして集団からもちぎれて、数分後に力尽きて単独でゴールした時には、西谷の優勝の時と同じかそれ以上の大歓声が巻き起こり、感動的なシーンとなりした。
見ていた誰もが「中村逃げ切れ!」願って熱狂し、勝てなくても最後までゴールする彼を待ち、賞賛するという光景は過去のレースではあまりなかった事です。
毎年行われる『ジャパンカップ』と、その前日の宇都宮市内の『ジャパンカップクリテリウム』のテレビ中継を見ていて、観客の熱狂ぶりに羨ましさを感じていますが、あのレースのおかげで日本人に観戦の醍醐味が定着して来たような気がします。
ここ数年この地元の『TOJ東京ステージ』でもレースに熱中する観客が多くなってきて、とてもいい雰囲気ですが、今年はとくに最高でした!
やはり日本人選手が活躍すると楽しいものです。今年の100回記念の『ツール・ド・フランス』もそう成るといいなと思っています。