絵的にはとっても地味で、ただの散らかった部屋のようですが、これは、Nゲージのレイアウトの土台の制作中の様子です。手前にコーヒーがあって、何やらのんびりムードです。
先日、盛り鉄>>ゆるーく嗜む鉄道模型>>『レイアウトの設計図の前に、まずはスケッチを。』のページで、ラフスケッチを紹介した『1200×2670mm』のレイアウトを妄想の世界から抜け出して、具現化への第一歩を標してみました。と言っても1990年の初夏のことで、前回記述したように、引っ越しで未完成のまま終わったレイアウトですが、途中までの手順を紹介します。
鉄道雑誌などでレイアウトの製作写真はよく見受けますが、完成予想図やスケッチ、図面などはあまり掲載されないので、前回と同様に、土台の段階のスケッチ(写真中央)も掲載してみました。
前回も掲載した写真右の完成予想図のスケッチから柱の位置を決め、ヨコに渡す角材や板が、センターにある取り外し可能な作業用に体を乗り出すための穴や、池や河の掘り下げ部分に交差しないように実寸で割り出し、しかもレイアウト下が収納スペースとして活用出来るよう、キャスター付きのカゴなどが収まるように配慮しました。これだけのスペースを一人で占拠するわけにはいかないので......。
工作としては至って単純で、買い揃えた角材やベニヤ板を、寸法通りにノコギリで切って、L字かなぐと木工用のネジでユニットごとに組み立てるだけのことですが、ここで大事なのは、このようにサイズが大きい場合には強度がかなり必要なので金具とネジは惜しまず使い、出来れば邪魔にならない裏側などに筋交いの角材を入れると安心です。作業が進み山などを作り込む際に、土台に体重をかけることもありますので、強度は確実に確保しておくことが肝要です。
また作ったあとで解った事ですが、線路を敷いて車輌を走らせるためには、かなりのリード線が必要になります。そのリード線が下にビロビロとぶら下がっては事故の元なので、何本も渡してあるヨコ板にそのリード線を効率的に通す穴をいくつも開けておく事が必要です!きちんと計画を立てて必要な所だけ開ければ良いのですが、レイアウトを盛って行く段階でどのように展開するか、不確定な要素も有りますので、あちこちに始めから開けておく事をお勧めします。
実際このレイアウトでは、約30個のポイントマシンそれぞれに4本のリード線が付き、それだけで120本。また線路への電力、信号機や街と建造物などの明かりなどで、合計で200本以上のリード線が必要でした...。レイアウトの下はそれはそれは大騒ぎの状態で、仕方なく後から穴をいくつか開けましたが、潜り込んでの作業には難儀しました。
ということでレイアウト作りは楽しいものですが、ある程度の計画性と想像力とが必要ということです。むしろ計画している時の、空想と妄想が一番楽しかったりしますが...。この続きはまた後日。
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