Nゲージの蒸気機関車の汚れは、少々派手に!

w03k-s-d51cab01.jpg先日、Nゲージの気動車での屋根の『汚し』を手始めに床下機器や車体のウェザリングについてご紹介しましたが、今回は汚れの王様、蒸気機関車のリアルなウェザリングについてのお話です。

蒸気機関車は気動車と違い、実車を見ることがなかなか困難で、胴体保存車やイベント列車にしても奇麗に洗車してあるのでなかなか良いお手本にはなりません。...なので雑誌に頻繁に掲載されているC62の2号機、別名『スワローエンゼル』を例にとってご紹介します。

w03k-m-sl3.jpgDSC06149ss.jpgDSC06045ss.jpg上左の写真はいずれも『KATO』のC62、C57、D51ですが、通常の汚れのC62とお召し列車にも使用されたこともあるC57−1の山口号、それと激汚れのD51を比較してみました。
今回もウェザリングの方法は先日、気動車の汚しで紹介した筆とラッカーのドライブラシです。

C57-1は最初から実車に近い細部までの塗装が施されていて、一見何もしなくてもリアルに感じますが、本当は要所々々をテカリの出るクリアラッカーで逆汚し(御粧し)をした方がよりリアルですし、足回りには軽く錆などのウェザリングをすると存在感を強調できます。
Nゲージは我々の日常的なスケール感覚でいくとかなり小さいので、多くの場合通常の汚れでも写真で見る実車よりもややオーバーめに表現した方がらしく見えます。

このC62-2はそのいい例で、実車の汚れには準じているものの、その約3割増し程度に強調しています。まずやや濃いグレーのラッカーを筆に含ませ、筆をタオルでしっかり拭き取ったうえで、車体全体を筆を垂直に立てるようにドライブラシでファンデーションのように下地を塗ってから、実車の写真を見て焦茶や薄茶で、錆や汚れをこれもドライブラシをして、最後に通常の塗りで、手すりなどの白い部分やロッドの赤いラインを細い筆で仕上げます。また銅製や真鍮製の部品もそれなりの色で塗ると良いアクセントになりますし、実際には重要な部品は毎日点検して、その度に油を注したり、布で拭いている場合もあるので、そこはクリアラッカーをサッと塗ってみると、ドキドキするような自己満足に浸れます。
DSC06029ss.jpg多少失敗しても、上塗りでいくらでも修正が利きますし、元々汚れなので何でもありです!しかも通常の距離で見てどれだけリアルかの世界なので、大胆にやったほうが効果は大きいと思います。
だだし中程の写真のD51のように激汚れにするのはかなり勇気がいるので、ある程度自身がついてからやることをお勧めします。また汚しは楽しいので度が過ぎることもあるのでご注意を...。

DSC05948ss.jpgDSC06039ss.jpgDSC05967ss.jpgDSC05991ss.jpgウェザリングの神髄は単なる汚れの表現ではなく、存在感と立体感を引き出すものです。スッピンの車輌と比べても愛着も湧きますし、楽しさも倍増します。またテールランプや連結器の解放テコ、運転席乗降用のハシゴなどの目立つパーツも接着剤で取付ければ完璧です。
そして出来ればマニアの心理としては、スッピンの車輌をもう一輛購入して並べて飾りたいものです。ウェザリングで、より深いNゲージワールドを楽しみましょう!

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