ゆるーく嗜む鉄道模型

こどもの頃からのあこがれの車輌、キハ82から始まったNゲージの世界。

w03-m-kiha82-05525.jpg鉄道は小さい頃から何となく好きだったけれど、鉄道模型には今までの人生で縁がなかったという貴方!
とりあえず一度、模型屋さんで、気になっていた車輌を一輌購入してみては?
夢と妄想がそこから広がって新しい趣味がひとつ増えますよ!
斯く言う私も、ぶらっと寄った模型店で手頃な価格だったので何気なく一車輌買ってみてNゲージの虜になった一人です。

私が生まれた昭和30年代は、まだまだブリキのおもちゃが主流で、特に印象的なのは電車と飛行機がゼンマイ仕掛けでグルグル回る『電車まわり』なる独特の世界観を持つおもちゃで、鉄道模型のレイアウトの凝縮版のようなもので、当時の男子のほとんどはそれに夢中になっていました。
そしてその後プラレールも発売され、『夢の超特急(東海道新幹線)ブーム』もあって人気急上昇。

でもそんな時代の中、自分としては京浜急行の鶴見市場駅前の『はやぶさ模型』のショーウインドーの中に飾ってあるリアルなHOゲージの湘南電車のことが、前を通る度に気になっていました。しかし高額商品のため、おねだり出来るシロモのではなく夢のまた夢の存在でした。

そして中学生の時に『カツミ模型』の入門セットがあることを知り早速購入。そのセット内容はEF60をデフォルメして短くしたような架空の電気機関車と何をデフォルメしたか解らないけれど、まだデビューする前の14系客車の図面からイメージして作ったような客車が2輌。カーブレールも4本付いていましたが、買い足さないとエンドレスは作れず、予定外の出費をしましたが、いっときかなり楽しめました。

しかし程なくリアリティーのなさに飽きてしまい、やはり実車のスケールモデルが欲しくなり、予算の面で完成車は買えないので、パンタグラフや台車、モーターなどのパーツを『はやぶさ模型店』で購入して何の経験もないのにいきなりボンネット型の485系や、東海道線近郊型電車の113系、急行型気動車キハ58を作製しました。(先日数十年ぶりに見てみると、それはそれは粗末な作りで、見なかったことにしてすぐに押入れの奥へとお蔵入りにしました。あまりにひどくて写真すら撮ってません。)

w03-s-kiha82-05429.jpgその後しばらく鉄道模型から遠ざかっていて、社会人になった昭和54年(1979年)のある日のこと、冒頭で書いたように、当時住んでいた街の近所の模型店にぶらりと入ってビックリ!最近9ミリゲージなるものが流行っているとは雑誌の立ち読みで知ってはいたものの連結器(カプラー)の馬鹿デカさに鼻にも掛けていなかったのですが、展示してあったキハ82系の実車を手に取って見てみると、コレがよく出来ていること!

先頭車の連結器もきちんとスケールモデルになっていたし値段もHO基準で考えれば桁違いに安かったので1輌だけ購入。
しかし当然それだけでは気が済まずに、後日5輌買い足し基本の6両編成を揃え、部屋でしげしげと眺めていると、モーターカーも編成に組み込んであったので、もう走らせたくて走らせたくて、妄想が広がるばかり......。で、専門誌などを買い込みレイアウト制作の基本的な知識を得て製作!もうそこからはNゲージの世界に...。ここからの先のレイアウトやウェザリングのお話はまた次の機会に...。それにしてもキハ82は魅力的な車輌だな〜というお話と、鉄道に興味はあるけれど今一歩踏み込めなかった方への、鉄道模型入門のお勧めのお話でした。

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