この写真は2008年(平成20年)の2月に訪れたときの石川県金沢市東山にある加賀百万石の城下町の風情を今も残している街のひとつ『東茶屋街』の風景です。
またこの年は雪が多く観光で訪れた人にとっては、古都金沢の冬の趣を満喫できる年でした。
金沢にはいくつかこのような茶屋街があり、この『東茶屋街』と野町にある『にし茶屋街』、主計町の『主計町茶屋街』がありますが、どれも当時の景観を整備しつつ残していた人気のスポットです。東茶屋街は3箇所の中で一番大きく、今でも数件が茶屋を営業していて、芸子さんや芸者さんが十数名いるそうです。実際にこの日も町の中ではどころどころで笛や太古、三味線の音が流れていて、時間を忘れるようなゆるりとした空気が漂っていました。
北陸新幹線が2015年(平成27年)春には金沢までの開業予定とのことなので、首都圏からはより近くなり、また乗り継ぎもなく便利になりますが、その前に一度『Maxとき』と『はくたか』でのんびりと駅弁でも食べながら出掛けてはいかがでしょうか?
新幹線は短時間で着き首都圏からの日帰りも楽になりますが、多分トンネルと防音壁だらけで、車窓の風景を楽しみながらの旅の風情は半減しそうです。しかも金沢は見どころが多く、日帰りでは到底観光しきれないので、ゆったりとした行程の旅行がお勧めです。
ちなみにこの2008年の冬は片町の『アパホテル』に泊まりましたが、翌年の2009年の2月に訪れた時は、この『東茶屋街』の『昔茶屋 一粋』という一軒の町家をまるまる借りて泊まる、町家旅館に泊まりましたので、またの機会にご紹介したいと思っています。