IMG_2650sssss.jpgIMG_2551sssss.jpgIMG_2556sssss.jpg2016年9月9日(金)、佐川急便から身に覚えのない大きな段ボールが届き、伝表を見てビックリ!!なんと送り主の蘭に『ジェイ・スポーツ』の表記が...!すぐさま箱を開いてみると、中にはエアポンプとクリンチャータイヤ2本とボトルが2本!「え〜?どのステージだっけ??」と録画保存した映像をチェックすると、7月22日(金)の第19ステージのクイズの賞品でした。「本当に当たるんだ!」と暫し感慨に耽ってしまいました。

IMG_2622sssss.jpgIMG_2566sssss.jpgこの日の『クイズキャンペーン』の出題は、これまで山岳ステージでジワジワと総合順位を上げてきた『BMC レーシングチーム』のリッチー・ポート(オーストラリア)の順位に関する問題で、前日の18ステージ終了時点で6位でしたが、本日の19ステージ終了時点ではその順位は?あ(1)上がる・(2)下がる、(3)変わらず。と、いう設問でした。とりあえず一番可能性が高い(1)を選択して応募したのですが、放送終盤で(1)に投票した人は全体の74.3%との発表があり、正解はしたもののプレゼントが当選する確立の低さに少々がっかりしていましたので、いざ本当に届いてもいまいちピンと来なかったのですが同梱されていた封書の『ご当選おめでとうございます!!』の文面を見てやっと実感が湧きました。

フランスの若手ローラン・フィニョンが、怪我をした大御所ベールナール・イノーの代役で初のツールに出場し驚異の初優勝を飾った1983年からツール・ド・フランスをテレビ(NHK・総集編)で見始めて、フジテレビ、 スカイパーフェクトTV・CSフジ、そして今に至るJスポーツと、30年以上ツール・ド・フランス観戦し続けていますが、こんな出来事は初めてです!
毎年Jスポーツの中継でのプレゼントクイズには欠かさず応募していますが、そもそも正解することも少なく、仮に正解したとしても数千人の正解者の中から選ばれるとは思ってもいなかったので感激もひとしおでした。

IMG_2560sssss.jpgIMG_2581sssss.jpgIMG_2588sssss.jpgIMG_2592ssss.jpg賞品はA賞(スペシャライズド提供)の空気入れの『Airtoor HP Floor Pump』とクリンチャータイヤの『S-WORKS Turbo 24c Tire SAKURA EDITION』が2本と飲料水用のボトル『Prisut WaterGate Bottle 22オンス』が2本の豪華なセットでした。B賞はキッズヘルメット、C賞はサイクリング用のリュックサックだったので、一番必要だと思いA賞を選びました。が...、1982年から30年以上続けてきたロードレース(99%が練習ですが...)を、2013年の秋で引退してしまったことを、すっかり忘れてしまっていた選択でした。この3年間マシンも室内に放置したままだったのですが、この当選をきっかけにまた機会をみつけて、今度はレース出場が目的ではなく、健康維持を目標に再開してみようかと思います。

この度は、Jスポーツの皆様、そして19ステージのナビゲーターのサッシャさん・解説の栗村先生、本当にありがとうございます。本当に当たるんだということを全世界に発表しつつ、感謝の言葉にかえさせていただきます!
皆さんも諦めずに、2017年以降のツール中継でもどんどんクイズに応募しましょう!

w05-ooi-bs-DSC06969.jpgw05-ooi-Course-map-002c.jpg【大井埠頭ロードレーサー通信 01】の前編では大井埠頭練習コースの約2kmまでを解説しましたが、後編ではそのおさらいと、ゴールまでの道程を詳しく紹介していきます。
前回と同様に左の『大井埠頭練習コースマップ』をポップアップウインドーにして参照してください。

『大井埠頭練習コース』は基本の9kmと、近年主流になりつつあるエリアを1つプラスした11kmがあります。尚、補給に欠かせないコンビニエンスストアは赤丸のCで表記した3箇所です。

まずは上の図の(1)の『みなとが丘公園』からスタート。そして一路北上!(2)の北部陸橋下のUターンまでは緩やかな曲線はあるもののほぼ直線で、視界も良く走りやすい地域です。大昔の定番コースの北部陸橋を渡りきったところ(3)でUターンのコースを走れば平坦基調の大井埠頭のなかにあって貴重な登り下りの練習ができますが、スムースに走れる陸橋下でUターンが最近の主流です。ちなみに陸橋上コースは+約500m距離が延びます。

DSC05580.jpgDSC05271.jpg(2)の北部陸橋下のUターンしてからは、ほぼ直線的に南下。昔は(4)のあたりは急に荒い路面になっていて、密かに『北の地獄』と呼ばれていましたが、2012年の冬頃から下水道の長期工事が始まって、2013年の9月現在でも、もっとひどい状態で約1kmに渡って路面はガタガタですのでご注意を!夏場は南南西の強風がDSC01312.jpg吹く上に路面状況も悪いのでかなりの難所です。また冬場の追い風の時はスピードは出ますが、振動が凍えた体にダメージを与えます。
2013年5月の『ツアー・オブ・ジャパン』では、この区間をどんな風に駆け抜けるのか楽しみにしていましたが、写真の通り何事も無かったように通り過ぎました。さすが百戦錬磨の強者たちです。


DSC05636.jpg(4)(5)の交差点の進行方向左側は、日曜日は門を閉じて封鎖していて車の出入りはありませんが、平日は勿論、祭日も全開なのでご注意を。そして(6)は大きな『大井税関前交差点』ですがここは(4、5)とは違い日曜日でも全開です。
この(6)(一番上の大きな写真)で『みなとが丘公園』の近くに戻って来ました。ここまでで約3.5km。乗り始めたばかりで不慣れな人はここで横断歩道を渡り同じコースを周回するか、この先ゆっくり休める緑地帯はなかなか無いので公園で休むのもいいでしょう。飲み物の自販機もありますし...。では、先を急ぎます。

DSC05706.jpgDSC05742.jpg(6)の交差点を過ぎると次の信号を左折して冷凍倉庫が建ち並ぶ『水産ふ頭』に入り、突き当たりを右折、しばらく直線でまた右折すると約5km地点です。(7)〜(8)の西向きの走りやすい広い道ですがここは左側に2箇所ほど倉庫の入り口があり、日曜でもトラックの出入りが多いので要注意です。とくに追い越して行ったトラックが直前で左折することもあるので気をつけて!

w05-ooi-jounann-burDSC05323ss.jpgそしてコースは『野鳥公園東』へと向い(8)を左折。ここからは『城南大橋』の登りです。勾配は2〜3%しかないのですが、向かい風や疲労時にはかなりキツい事もあります。しかし条件のいい時には54km/hが出た事もあります。が、その瞬間、大学の自転車部の若者に60km/hくらいで軽く抜かれてショックを受けました。という事で全長約600mの『城南大橋』、このレギュラーコースの唯一の登り下りです。

DSC05778.jpgそしてこの『城南大橋』の渡りきったさきの信号(10)が『9kmコース』と『11kmコース』の分岐点で、約6km地点です。2002年に『臨海トンネル』が開通するまでは、城南島海浜公園に行く車しか通らなかったので楽にUターンできたのですが、今ではここは『ゲートブリッジ』や『お台場』へと行き来する車が一般国道並みに通るので大変危険な場所のひとつです。
いまだに危険を搔い潜ってUターンするライダーがいますし、一端歩道で待機して信号が青になってから横断歩道を渡って折り返してゆくレーサーもいます。昔のなごりでか、地理に疎いのか、どうしてもここでUターン!と決めているようです。
このようなリスクなどを回避する意味でも、ここで左折する『11kmコース』が、断然お勧めです。実際には11.07kmあるので9周した上でコンビニでも寄れば走行距離が約100km、Uターンする『9kmコース』は11周しても99kmなので、距離を消化する上では精神的に楽ですし、風景の変化も増えます。

DSC06343.jpgw05-hanada-DSC06526.jpgとくに(10)のあたりは春には桜がとても美しく、思わず自転車を止めて見入ってしまうほどです。
またオプションとして(12)のエリア(青い点線)も走れば約1.5km上乗せになりますし、風向きによっては羽田空港に着陸する旅客機のダイナミックな光景を目の当たりに出来ます。だだしかなりの騒音なので、車が近づいても気づきずらいので、安全な路肩に止まって見てください!

w05-jounann-ooi-DSC05796.jpgそして(11)を右折して『臨海トンネル』の測道にはいります。ここまで来ればあと4km!(11)〜(13)はトンネルを高速で走って来た車と合流するので要注意です。速度超過が多いためにここでは、2周回に1回は白バイに捕まっている車がいます。またそれを避けるにも後方確認を忘れずに!ドライバーは警官と赤色灯に目を盗られて、自転車の存在は見ていませんから...。

また、この先(14)方面に向い『大田市場』の前を通り左折して『京浜大橋』経由で『京浜島』、『昭和島』を巡る全長20kmコースもあるのですが、色々とリスクが高いコースになるので、機会があったら紹介する事にして、とりあえず(13)を右折して、またすぐに左折して『城南大橋』に戻ります。ちなみに(13)(10)(C)で囲まれた三角地帯もベンチやトイレのある公園です。

DSC05811.jpgそして『城南大橋』を、今度は先程とは逆方向から登る事になります。基本的には同じような勾配ですが、どちらがキツいかというと、これが人それぞれで、距離や周りの風景でも感覚的に違うようです。自分としてはこの橋の勾配が、平地よりも得意なので大抵の場合、1周の中での最高速度はこの橋のどちらかの登りで記録されます。また下りの速度が思ったより出ないのがこの橋の特徴でもあり、それは古いコースの(3)の北部陸橋の下りも同様です。

DSC05824.jpgw05-ls-DSC07200.jpgそして『城南大橋』を渡りきって左折し先程来た道の延長線上にでます。ここは環七の起点で、コースはその測道を通り(16)を右にコーナリングして南部陸橋をアンダーパス。ここも『大田市場』出入り口の左からの合流があるので注意!そこ過ぎると50mくらい続く約3%の登りで、TOJの市民レースがあった頃は、ここが集団の前方に出やすいちょっとしたポイントで、練習中も疲れてくるとここが意外とキツかったりします。ここからがラストのストレートで『東京臨海高速鉄道』や『JR貨物』のヤードを左手に見ながら走ります。そして(17)の陸橋下を右折して、『みなとが丘公園』に戻って来ました。

DSC05834.jpgDSC05839.jpgDSC05516.jpgw05-ooi-minatogokaDSC07010.jpgこの『みなとが丘公園』では数人のライダーがひとときの休息をしたり、水道で水の補給をしたりしています。自販機やトイレや木陰のベンチもあり、たまにラテン系の楽団が練習をしていたり、緑も沢山あって都民の安らぎの場になっています。

w05-gakutai-DSC07076s.jpg以上が『大井埠頭練習コース』のな紹介でした。あなたも一度走りに来ませんか?
ちなみに日曜・祭日以外は本来の埠頭の姿を呈していて、トラックだらけで、ドライバーの皆さんの仕事の邪魔になるので自転車の走行はやめましょう!と、いうか実際には走行は不可能です。あしからず...。

《前編》から読みたい時はコチラ!


大きな地図で見る

w05-ooi-Course-map-001c.jpg毎年5月に開催される『ツアー・オブ・ジャパン』の最終ステージでお馴染みの大井埠頭ですが、聞いた事はあるけど行ったことがないというロードファンは結構いるようで、ここ数年このコースで練習走行をしている時に通りすがりの車の窓から「ここが大井埠頭の周回コースですか?」とか「走れるコースは決まっているのですか?」など、並走しながら質問を受けることが多々あります。

なので今日から始まる【大井埠頭ロードレーサー通信】の記念すべき初回は、1982年に始まった『東京国際自転車ロードレース大会』で使用されて以来、ロードレースの聖地となった『大井埠頭』の場所と練習コースを超特大版で詳細に紹介してまいります。
そしてコース紹介以降は『ツアー・オブ・ジャパン』のことや、毎週日曜日の練習の四方山話などを、ぼちぼちとゆるーくご紹介するつもりです。また上の地図は大井埠頭練習コースを表したもので、地図をクリックしてポッップアップしておくと、以降の説明が解りやすやすいかと思います。

w05-ooi-color.jpgまず最初に大井埠頭の位置ですが、左の地図のピンク色で表した、東京都の品川区と大田区にまたがる湾岸の地域で、羽田空港の北にあります。ちなみにグリーンで表したのは城南島で、練習コースは一部この区域も使います。
千葉方面から湾岸道路で来る際は『大井』で降り、横浜方面からの場合は『大井南』で降ります。また『第一京浜(国道15号線)』からは『南大井一丁目』の交差点を大井競馬場方面(東京湾方面)に向かって真っすぐ真っすぐ行って突き当たったところが大井埠頭です。
また『環七通り』使う場合は終点が大井埠頭です。

ここからは上のコース説明図に沿って紹介します。まず自走で来る場合はナップサックなどを(1)の『みなとが丘公園』の植え込みなどに置いて練習しているライダーもいますが、平和な国ならではの光景で、基本的には背負っていた方が無難です。
また自家用車で来る場合は、基本的に路上駐車は禁止(3〜5年に1度のペースで何かトラブルがあって交通課が来た時についでに駐禁をやってます。地図1〜6の地域)なので、『みなとが丘公園』の駐車場か(12)付近の『城南島海浜公園』の大駐車場を使いますが、『みなとが丘公園』は数台しかスペースが無く、夕方以外はいつも満車なので、環七で来て『城南島海浜公園』の駐車場に行った方がよいと思います(夏のキャンプやBBQシーズンはここも混雑)。またチームに所属のライダーは出来れば、チームカーに皆で乗り合わせて最少の台数で来た方が安心です。

DSC05434s.jpgでは、『大井埠頭練習コース』の基本の9kmと1エリアをプラスした11kmを一周してみましょう!基本的に海抜4〜5mのド平坦で、高速コースですが、いくつか難所や要注意ポイントがありますので追って説明して行きます。

まずは上の図の(1)からスタート。何故DSC01213.jpgここからかというと、ここには『みなとが丘公園』の大きな緑地帯があり、トイレや水飲み場も完備していて、飲料水の自販機もあるのが理由ですが、忘れてならないのは『東京国際自転車ロードレース大会』や、その後継の『ツアー・オブ・ジャパン』のゴール地DSC01566.jpgDSC05422.jpg点になっていて、大会本部や表彰台もこの公園に設置されることと、かつて同時開催されていた『市民ロード』のスタート&ゴールにもなっていたことから、ここがやはり大井埠頭コースの『起点』とも言える場所である事が最大の理由です。
またこの公園は、疲れきったライダーの憩いの場所になっています。

DSC05519.jpgDSC05566.jpgそして一路北上!(2)の北部陸橋下のUターンまではほぼ直線で、夏場の南風の時は単独でも40〜45km/h、集団では50km/hオーバーで走行が可能ですが、法定速度は守りましょう。また信号も(1)〜(2)で3箇所ありますので、反則のないように!
(2)の先は北部陸橋の下を測道に沿ってUターンをしますが、一昔前までは『東京国際ロード』のコースでもあった北部陸橋を渡りきったところ(3)でUターンのコースがレギュラーでした。平坦基調の大井埠頭のなかにあって貴重な登り下りなので、お勧めですが昨今は、信号が1つ増えるということもあって、スムースに走れる陸橋下でUターンが主流です。ちなみに陸橋上コースはプラス約500mになります。

ここまででまだ2km弱です。この先は《後編》で...!ちなみに日曜・祭日以外は本来の埠頭の姿を呈していて、トラックだらけで、ドライバーの皆さんの仕事の邪魔になるので自転車の走行はやめましょう!と、いうか実際には走行は不可能です。あしからず...。

この続きの《後編》はコチラ!

DSC04363ssw05arassiro.jpg右の写真は、おめでとうのメッセージに添えるにはかなり地味な写真ですが、2007年5月27日(日)、ツアー・オブ・ジャパンの最終第7ステージの東京ステージでの新城幸也選手の写真で、当時は『NIPPOコーポレーション・梅丹本舗・エキップアサダ』に所属していて今となっては大変懐かしい写真です。
このときはが序盤にできた逃げグループから、最後ゴールスプリントを決め優勝したのですが、今までのこのステージでの優勝者は『東京国際ロードレース』の時代も含めて、その後ジロやツールで、良い成績をあげているので、今年あたりツールでの新城選手が楽しみです。

ちなみに、この写真の先頭のアクアサポーネの選手の後ろの、後ろの、また後ろ位にいる矢印で示した選手が新城選手です!過去のレースの写真を探したのですが、新城選手が映っているのはこれしかなくて残念です。

また、上空には羽田に着陸するJALのボーイング767と思われる旅客機が爆音を轟かせています。5月に入ると南風が吹いて空港への着陸ルートは大井埠頭の上になり、たぶんこの日も選手達は無線が聞き取りにくくて大変だったと思われす。

ということで、先程『ツール・ド・フランス』第1ステージが終了しました。ゴールが3km手前に変更になったり、また戻ったり、大落車が何度もあったりで、波乱のラスト10kmでハラハラしてしましたが、全員同タイム扱いで、新城は99位で無事ゴールしたようです。
とにかく目出たし目出たし...。

87su-crite029ss.jpgここ10年や15年前から自転車ロードレースを始めた人には、「さっぱり解らん!」と言われそうですが、上の写真は『神様が日本で初めてバンザイをした日』です。
もっとわかりずらくなって仕舞いましたが、もうじき今年も『ツール・ド・フランス』始まります。Jスポーツでは今、盛んに『ツール・ド・フランス 第100回記念ドキュメンタリー ザ・レジェンド』をPart1とPart2に分けて何度も放送中ですが、その100年以上もの歴史ドキュメントの中にも登場する名選手が続々と、東京は立川市の昭和記念公園で、1987年11月22日に開催された『スーパー・クリテリウム(SUPER CRITERIUM INTERNATIONAL)』に集結したのです。

87su-crite028start-ss.jpg87su-crite029goal-ss.jpg87su-crite030goal-ss.jpg去年2012年の『ジャパンカップ』も、バッソやサガンなどの人気選手が走りましたが、この1987年の『スーパー・クリテリウム』もツールやジロの勝者や、世界選手権のチャンピオンなどオフシーズンといえどもこれだけのメンバーが出場するのはあり得ない事で、ミスアンドアウト、タイムトライアル、クリテリウムと次々と行われるレースに観客は夢見心地で熱狂しました。

上の写真はそのタイムトライアルの表彰式とミスアンドアウトのスタートとゴールシーンで、表彰式の写真の選手は、1位は左から2番目の1984年ジロの勝者で当時のアワーレコード保持者のイタリアの神様、フランチェスコ・モゼール。2位は一番左の1984年の世界チャンピオン、ベルギーのクロード・クリケリオン。そして右側の3位の2人は左からフランスの大人気選手シャーリー・モテと、その右はツール・ド・フランス出場16回で全て好成績での完走の大記録を持ち、1980年には総合優勝も果たしたオランダのヨープ・ズートメルクです。

87su-crite029ichikawa-ss.jpgそして日本からは多くの実業団選手が参加しましたが、唯一ヨーロッパチームから我が母校日大出身の市川雅俊が参加して大喝采を浴びていました。彼は1988〜1989年に先程のクリケリオンとともに『ベルギー日立』の選手として活躍し、1990年スイスの『フランク・トーヨー』に移籍して、1990年にはジロ・デ・イタリアに日本人として初出場し、50位完走を成し遂げ、後の日本人選手の希望の星となった先駆者でなのです。

その他にもイタリアのスプリンター、ギド・ボンテンピや、ツールの覇者ステファン・ロッシュ、ペドロ・デルガド、そしてジャンポール・ヴァンポッペル等の大スターたちが疾走し、観客を魅了しました。この成功を受けて、1989年にも再び開催され、この年もアンドリュー・ハンプステン、ローラン・フィニョン、スティーブ・バウアー、トニー・ロミンゲル、ジーン・ケリーなど名選手が登場し、観客はもう応援疲れでくったくたでした。

DSC06649ss.jpg5月26日(日)に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、ワインを楽しみながらレースを観戦いている人々を発見!

この東京ステージは、千代田区の日比谷をスタートして、品川区と大田区を跨ぐ大井埠頭周回コースの1周7キロを14周する平坦なレースで、逃げはでるものの最後まで集団はひとかたまり。
速度も速いので選手はアッというまに行ってしまい、サポートカーも通過した後は10数分間のブレイクタイム...。
...と、いうことで、こんな『ツール・ド・フランス』のような光景があちこちに見られます。コレを見ていると日本でもスポーツイベントが文化に成りつつあるのかなぁと感じます。Jリーグのサポーターの方々を見ていて、試合をイベントして心底楽しんでいる様は、とても羨ましかったのですが、自転車レースの世界でも『ジャパンカップ』の開催を契機に徐々に、いろいろ工夫をして楽しみながら観戦するファンが増えています。...そして勿論のこと写真の方々も選手が来た時は立ち上がって、大声援を熱く送っておられました。なにかとても心豊かさせられる光景でした。
DSC06604ss.jpg大井埠頭で30年前から開催された『ツアー・オブ・ジャパン』の前身の『東京国際ロードレース』の頃では、こんな優雅な光景は見れませんでしたし、交通規制をしている当局から「ここは歩道ですよ!」と、注意をうけていたでしょう。実際に、コーナーの立ち上がりで、しかもガードレールの内側の歩道で観戦しているだけで、「ここは危険ですから移動してください。」とよく注意を受けたものです。
今では主催者側もサポートする組織も観客も進化を遂げて良い時代に成りました。
来年も楽しみです!皆さんも色々と工夫をして観戦してみては?

ツール・ド・フランス100回記念大会をパリ・シャンゼリゼ通りで見よう!
航空券とホテルの予約は【海外予約 じゃらんnet】

DSC01470s.jpg5月26日(日)に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、『宇都宮ブリッツェン』の栗村 修 監督の熱狂的なファンと遭遇!
まるでジャニーズのコンサートに来たかのような出で立ちで、写真を撮らせてとの一言に快く対応してくれて、とても陽気ないい感じの『追っかけ』の方でした。
ちなみにこの応援グッズは友人が作ったとのことで多少照れていましたが、満更でもない様子で、周りの観客や大会スタッフもこの陽気さにつられて皆、笑顔のいい光景でした。
最近はこんなふうにレース観戦に一工夫する観客が増えて来ていて、日本のロードレースはどんどん面白くなって行きつつあります。
DSC01481s.jpg白熱したレースの、周回の合間の楽しみ方は十人十色で皆それぞれに盛り上がっていて良いレースでした。
レース現場がが面白くなれば、選手や大会の知名度も上がり、親に連れられて来ていた子供達も「カッコいい!」と憧れて、将来より強い選手が出てくると期待できます。楽しみでたまりません!

DSC01297ss.jpgところで栗村修 氏といえば、ヨーロッパでプロ選手として活動し、帰国後は『ミヤタスバル レーシングチーム』で活躍、後にその監督となり『スキルシマノ』のコーチ兼広報を経て、現在『宇都宮ブリッツェン』の監督という、素晴らしい経歴の持ち主で、今では『ツール・ド・フランス』や『ジロ・デ・イタリア』などのJスポーツ(CS・BS)のレース中継には欠かせない名解説者としても不動に地位を築き、特にナビゲーターのサッシャ氏(DJ)とのコンビは、日本のスポーツ中継の最高峰のテンポと面白さが特徴で大人気の監督なのです。
そんな監督だから『追っかけ』がいても可笑しくはないのですが...。今回は上から3枚目の写真の中央の赤いボンネットのオリジナルのチームカーで疾走していました。
それにしても監督にも『追っかけ』がいるなんて、楽しい時代になりました。

DSC06589ss.jpg5月26日に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、愛三工業レーシングの西谷がゴールスプリントを制して2連覇を飾りました!

ツアー初日の『堺ステージ』2.65kmの個人タイムトライアルで優勝した西谷が、最終日にもその実力を、大観衆が歓喜する中、堂々と見せつけました。
自分のホームコースの大井埠頭で、自分の母校である日大出身の西谷が優勝、しかも昨年に続き連覇ということで大興奮でした。当日は日大自転車部の選手達も、大会スタッフに駆り出されていて会場にいましたが、さぞかし嬉しく、また誇りに感じた事でしょう。

DSC01544ss.jpgDSC01546ss.jpgここ大井埠頭は起伏がないので、東京国際ロードレースの頃から、序盤に逃げが決まって、それを大集団が追い、最後は集団が逃げを吸収して、スプリント勝負に持ち込むという平坦コース定番の展開で、今年もその例外ではありませんでした。

しかし今回少しだけ違ったのは、序盤で逃げに成功した『宇都宮ブリッツェン』の中村誠が、終盤に大集団に吸収されるまで、10周回以上を単独で走り抜けた事でした。この力強い走りには、大観衆も惜しみない声援を送り、そして集団からもちぎれて、数分後に力尽きて単独でゴールした時には、西谷の優勝の時と同じかそれ以上の大歓声が巻き起こり、感動的なシーンとなりした。

DSC06596ss02.jpg見ていた誰もが「中村逃げ切れ!」願って熱狂し、勝てなくても最後までゴールする彼を待ち、賞賛するという光景は過去のレースではあまりなかった事です。
毎年行われる『ジャパンカップ』と、その前日の宇都宮市内の『ジャパンカップクリテリウム』のテレビ中継を見ていて、観客の熱狂ぶりに羨ましさを感じていますが、あのレースのおかげで日本人に観戦の醍醐味が定着して来たような気がします。
ここ数年この地元の『TOJ東京ステージ』でもレースに熱中する観客が多くなってきて、とてもいい雰囲気ですが、今年はとくに最高でした!
やはり日本人選手が活躍すると楽しいものです。今年の100回記念の『ツール・ド・フランス』もそう成るといいなと思っています。

w05-00038oii.jpg1983の春から大井埠頭でロードの練習を重ねて、今年で30年がたちました。上の写真は1987年10月に大井埠頭を走っていたら、偶然『千葉テレビ』の取材班に声を掛けられ、『最近の自転車ブーム』の取材ということで、缶コーヒー1本の出演料で取材に応じ、サービス精神満々で疾走しているところです。その日は平日で誰一人走っていませんでしたので、逃してなるものかとロケバスで必死に追いかけてきてのことでした。当時はヘルメットも競輪選手しか着用しておらず、ご覧の通り頭部が完全に無防備!マシンもクロモリの『チネリ・スーパーコルサ』でスプロケットはインデックス式の6段、サングラスは世界的に流行り始めた頃で、フランスのブルターニュの穴熊と称された英雄ベルナール・イノーが着用していた『ルディープロジェクト』、ウエアは当時大人気だったアメリカのグレッグ・レモンが所属していた『Zチーム』と、かなりナウい(?)出で立ちです......。ということで、今となっては貴重な一コマです。

w05-s-toj-003.jpg多くのライダーが1982年から1995年まで開催されていた現在の『ツアー オブ ジャパン』の前身、『東京国際サイクルロードレース』の開催がきっかけで日本のロードレースの聖地と言われるこの『大井埠頭』を、走るようになったようです。
自分もそれまでは、あのベルギーの自転車界の神様的存在のエディー・メルクスが東京オリンピックで走った皇居の周回コースを使っていましたが、貸し自転車に乗った子供達も多く、より安全な場所で走ろうということで、勝手ながら『大井埠頭』をホームコースに選択しました。
当時は後のバルセロナオリンピック代表にもなった『パルコチーム』の鈴木裕美子選手もチームメイトと疾走していたり、『サーティーワンチーム』などの実業団も、よく練習をしていました。

w05-050522ooi-finish.jpgその後も『東京国際サイクルロードレース』は大阪の『大阪国際サイクルロードレース』とともに5月後半の2週連続の日曜日に1995年まで開催され、翌年の1996年からは、大阪と東京との間にいくつかのステージを設け『ツアー オブ ジャパン(T.O.J)』が開催されるようになりました。
東京ステージでは、2010年までは当日の午前中に『市民ロードレース』が開催されていたので、自分も出走していました。ホームコースのレースだったので気合いを入れて臨んでいました。左上の写真はゴールスプリントで2位に入った...のではなく、ビリから4番目の人に追いつけずにビリから3番目でゴールしたところです。

w05minatogaoka-pa05431.jpg昨今は自転車の交通ルールも強化されていますが、反則のないように走れば、まだまだ大井埠頭は東京都内では練習には絶好の場所です。公園もコンビニ(3軒)もあるし最高です。
自分は大雨の日以外は、ほぼ毎日曜日50〜100キロの行程を周回しています。
1980年代にここを走っていたライダー達は現在ではほぼ見なくなりましたが、その当時の皆さん!若かりし頃を思い出して、また走ってみてはいかがでしょうか。出っ張ったお腹をへこましに来ませんか?
最近の若いライダーはマナーもいいし、ライダーとしての暗黙のルールも心得ているし、大学生のチームも含め集団走行のレベルも高くなって来ているので、人数は増えましたが、反って昔よりも安全に走れますし、当初の北部陸橋と南部陸橋をまわる9キロほどの周回コースとはちがい、城南島経由の11キロのコースなどもあるので変化に富んでいて走っていて楽しいと思います。仲間や友達も沢山できるし、仲間がいれば色々な練習方法でたのしめます。
そのうち、多くの大井埠頭のライダー仲間の紹介や、多彩な練習方法についても書いてゆくつもりです。お楽しみに!

w05-main-ooi-tkr041.jpgのサムネイル画像2013年も恒例の『ツアー・オブ・ジャパン』の時期が近づいて来ました。5月19 日(日) 堺ステージから26 日(日)の東京ステージ、全6ステージで開催されます。
自分は東京ステージの大井埠頭周回コースに観戦に行く予定です。

去年は我が母校である日本大学出身で愛三工業の西谷泰治選手が、ゴールスプリントを制してステージ優勝しましたが、今年はどんな展開になるか楽しみです。ちなみに2007年には現在『ユーロップカー』で走っている新城幸也選手がやはりゴールスプリントで勝っていて、この年は大阪ステージで、当時の『NIPPO-梅丹本舗』チームメイトだった現在『サクソ・ティンコフ』所属の宮澤崇史選手もスプリントを制しています。

そんな今年も楽しみな『ツアー・オブ・ジャパン』ですが、その前身は1982年に始まった『東京国際ロードレース』でした。上の写真は当時のレースの模様で、大井埠頭の北部陸橋に向かうストレートを、選手達が終盤の攻防に向けペースを上げているところです。例年レース展開は、ほとんど同じでこの時も5〜6人のエスケープが決まって、終盤に大集団が追いかける展開でした。
しかし、この頃はまだヘルメットの着用義務もなくほぼ全員、カスクという合成皮革などで作られた防具を着用しており、一見頭部が相撲の行司さんの様にも見えます...。そして一番手前の白いヘルメットを冠った選手は、プロの競輪から抜擢された選手と思われます。
そしてマシンもまだ100%鉄(クロームモリブデン)製で、ビンディングペダルは普及し始めていましたが、ブレーキワイヤーはハンドル上でアーチを描いているし、総重量は9キロ台が普通でした。しかしこの20数年で自転車は劇的に進化し、軽くて乗りやすくなりました。

w05-s-M04972.jpg話は戻りますが、現在の『ツアー・オブ・ジャパン』のコースは上の写真の位置よりもっと南側の交差点をUターンするコース(写真左)を使っていますが、『東京国際ロードレース』の頃は北部陸橋を上り切ったところの交差点でUターンしていたのと、南の端も南部陸橋を登って降りた先でUターンしていたので、多少の起伏があり特に終盤の北部陸橋では多くの選手が振るい落とされ、レース展開にも今より変化がありました。

w05-s-2012TOJ-ooi.jpg『ツアー・オブ・ジャパン』も当初は城南大橋を渡って左折した先でUターンをしていたので多少の起伏はあったのですが、ここ数年のコースは南部陸橋の測道あたりで、ほんの少々起伏があるくらいで、変化に乏しく高速ステージとなっていて、益々逃げが決まらないレースになっています。
尚、左の写真は2012年の『ツアー・オブ・ジャパン』のレース中盤に北側のUターンの立ち上がりで、誰か受け取ってくれないかなぁ...と、補給食のバナナを差し出してみた一コマですが、全員無視!それは高速レースだったため受け取れなかったという訳ではなかったようです...。やはり怪しい知らないおじさんから物はもらわないようです......。

『ツアー・オブ・ジャパン』のグッズや
過去の記事が載った雑誌は【楽天市場】で購入できます