IMG_2650sssss.jpgIMG_2551sssss.jpgIMG_2556sssss.jpg2016年9月9日(金)、佐川急便から身に覚えのない大きな段ボールが届き、伝表を見てビックリ!!なんと送り主の蘭に『ジェイ・スポーツ』の表記が...!すぐさま箱を開いてみると、中にはエアポンプとクリンチャータイヤ2本とボトルが2本!「え〜?どのステージだっけ??」と録画保存した映像をチェックすると、7月22日(金)の第19ステージのクイズの賞品でした。「本当に当たるんだ!」と暫し感慨に耽ってしまいました。

IMG_2622sssss.jpgIMG_2566sssss.jpgこの日の『クイズキャンペーン』の出題は、これまで山岳ステージでジワジワと総合順位を上げてきた『BMC レーシングチーム』のリッチー・ポート(オーストラリア)の順位に関する問題で、前日の18ステージ終了時点で6位でしたが、本日の19ステージ終了時点ではその順位は?あ(1)上がる・(2)下がる、(3)変わらず。と、いう設問でした。とりあえず一番可能性が高い(1)を選択して応募したのですが、放送終盤で(1)に投票した人は全体の74.3%との発表があり、正解はしたもののプレゼントが当選する確立の低さに少々がっかりしていましたので、いざ本当に届いてもいまいちピンと来なかったのですが同梱されていた封書の『ご当選おめでとうございます!!』の文面を見てやっと実感が湧きました。

フランスの若手ローラン・フィニョンが、怪我をした大御所ベールナール・イノーの代役で初のツールに出場し驚異の初優勝を飾った1983年からツール・ド・フランスをテレビ(NHK・総集編)で見始めて、フジテレビ、 スカイパーフェクトTV・CSフジ、そして今に至るJスポーツと、30年以上ツール・ド・フランス観戦し続けていますが、こんな出来事は初めてです!
毎年Jスポーツの中継でのプレゼントクイズには欠かさず応募していますが、そもそも正解することも少なく、仮に正解したとしても数千人の正解者の中から選ばれるとは思ってもいなかったので感激もひとしおでした。

IMG_2560sssss.jpgIMG_2581sssss.jpgIMG_2588sssss.jpgIMG_2592ssss.jpg賞品はA賞(スペシャライズド提供)の空気入れの『Airtoor HP Floor Pump』とクリンチャータイヤの『S-WORKS Turbo 24c Tire SAKURA EDITION』が2本と飲料水用のボトル『Prisut WaterGate Bottle 22オンス』が2本の豪華なセットでした。B賞はキッズヘルメット、C賞はサイクリング用のリュックサックだったので、一番必要だと思いA賞を選びました。が...、1982年から30年以上続けてきたロードレース(99%が練習ですが...)を、2013年の秋で引退してしまったことを、すっかり忘れてしまっていた選択でした。この3年間マシンも室内に放置したままだったのですが、この当選をきっかけにまた機会をみつけて、今度はレース出場が目的ではなく、健康維持を目標に再開してみようかと思います。

この度は、Jスポーツの皆様、そして19ステージのナビゲーターのサッシャさん・解説の栗村先生、本当にありがとうございます。本当に当たるんだということを全世界に発表しつつ、感謝の言葉にかえさせていただきます!
皆さんも諦めずに、2017年以降のツール中継でもどんどんクイズに応募しましょう!

title004.jpgさぁ!マシンやウエアやシューズ、ヘルメットなども揃って準備万端。『初心者ロード講座.003★まずは乗る前点検!』で記述した項目をチェックしたら、早速乗ってみましょう。でもいきなり練習コースにサイクリングに出るのはちょっと危険なので、前回にも書いたように、自宅の庭や自宅マンションの敷地内、または裏道の車や学童の通りの少ない安全で人に迷惑のかからない場所で、できれば一人ではなくロード経験者といっしょにマシンに慣れる訓練をしましょう。『走る』『曲がる』も大事ですが一番重要なのは『止まる』です!

DSC05098sssss02.jpg初心者ロード講座.004★ロードにデビュー!

発進時の注意事項
まずは周りの安全を確認!特に後方確認は発進時は最重要項目です。そして基本的に二輪車は、停車時に片足だけを地面につくとしたら左足が原則(左側通行の日本では...)なので、発進時にはまず右足をペダルに固定してから漕ぎ始め惰性で進行している間に左足をペダルに固定します。中には逆でないと出来ないひともいますが、できれば左足でつけるように努力しましょう。自分は右足でしかつけないので集団走行で停車した時や、レースのスタート時には周りと隊列があわなくて少し邪魔者のようです。特に一般道では信号停車時に右側の車のタイヤに足を引かれる可能性もあります。

で、最初は発進時にシューズをペダルに固定するのは、なかなか大変だとと思います。特に新品のクリート(靴のウラのパーツ)とペダルでは精度が良すぎてハマりづらいと思いますが、走っては降りてを繰り返し練習しましょう。特に降りる時の固定解除は特訓しておきましょう!かかとを外側にひねるだけで簡単に解除出来ますが、実際の危険な状況下では焦ってしまい外れずにそのまま落車なんて事があります。『ツール・ド・フランス』などに出場しているトッププロは危険を予知したら、まず適切な方のペダルを外して危険回避の態勢をとっています。これはブレーキングと同様に危険回避の第一歩です。練習の際は前方不注意にならないように!足もとばかりに気がいっていると危険が目前に迫っています!前を見て!

真っ直ぐ走ることが一番難しい!
『乗り降り』に慣れたら少し前に進んでみましょう。乗車姿勢はテレビで見てよく知っているとは思いますが、かなりの前傾姿勢です。ただ普段はブレーキの上の部分に手をのせてリラックスした姿勢で乗りましょう。ハンドルのドロップ部分を持つ時は高速巡航時や追い込んで走る時です。レース中継を見てもわかるように大集団では先頭を引く選手以外は上をもってリラックスしています。そして前を見て走り出しましょう。最初は左のレバーで操作するフロントギアはインナー(内側の小さい歯車)にして、右レバーで操作する後ろのギアはロー側(複数ある歯車のうちの内側の大きいギア)にして練習した方が安全です。軽いギアをチョイスして走った方がペダルの回転数が多くなり、その分いざという時にペダルを外しやすい下死点(ベダルが一番したに下がり、力がほぼ入らない領域)が巡ってくる回数も増えるので何かと安心です。
そしてしっかり自分の進む方向を見て軽くペダルをこいで見ましょう。最初は真っ直ぐ進む事が一番難しいはずでが、進む方向の遠くを見るほど安定して真っ直ぐ進むはずです。簡単に言ってしまえば自転車は基本的に見た方向に進むということです。真っ直ぐ!真っ直ぐ!と意識してしまうと左右にぶれる原因になります。また曲がろう!曲がろう!とするとハンドルを曲げてしまい危険です。曲がる方向に軽く視線をやると自然と体と車体が曲がる方向に傾き、その傾いた方向に物理の法則によって曲がれるのです。トッププロでも30年選手のアマチュアでも手元を見たりしているとフラついています。プロのレースで両手ばなししてウインドブレーカを着たり脱いだりしているシーンを時折見ますが、視線は手元に焦点を合わさずに、進む方向の遠くを見ているはずです。またコーナーでは密集した集団のなかにあってもカーブの出口付近を見据えて曲がって行きます。ツールなどを見る際にはそんな選手の目線にも注視して観戦してみてください。

変速は一番多い作業!
慣れてきたら今度は変速してみましょう。地形のアップダウンや風向きでも使うギア比は様々で、練習走行やレースでも頻繁に行う作業なので早めに慣れておきましょう。
フロントギアはインナー(内側にある40歯前後の小さいサイズのギア)のままで、後ろのギアを外側よりの歯数の少ない小さなギア(場合によっては大きなギアと表現する事もあります。これはサイズではなく大きな力が必要なギア、もしくは大いなる速度で走るためのギアの意味。)に徐々にしていきましょう。そしてまたローギア(内側の大きなサイズのギア)に一段階ずつ戻し、何度かその繰り返しをして変速作業に慣れていきましょう。その際にも前方の安全確認は怠らずに!この段階から手元を見ずに前方を見ながら操作する習慣をつけてしまいましょう!

そして次はその後ろのギアをローギアから1段階か2段階トップギア方向に入れておいて、フロントギアの変速をしてみましょう。フロントギアは大小のギア比の差が大きいので、ペダルの回り方がガクンッ!と極端に重くなったり軽くなったりするので、フラつかないくらいのある程度の速度が必要です。これも先程と同様にギアの上げ下げを繰り返し練習しましょう。

止まる』ということは意外に難しい。
ここまで練習して気づく事は、『止まる』ことが意外に難しいということではないでしょうか?変速しながらヨロケて、危ない!と、止まろうとしても思うようにブレーキが掛けられず、しかも止まったはいいけどペダルからシューズがなかなか外れずにあわや落車!なんて経験をした人はいませんか?
走り出しの時は止まる事なんて全く考えずに進むので、いざという時の対応が遅れてしまうのです。なので最初からハンドルの下を持つ場合でも、上を持場合でも両手の指先はブレーキレバーに軽くかけておいてください。前方がひらけていて完璧に安全なとき以外は、ブレーキレバーに触れているくらいでいいと思います。交差点やカーブなど、いつ何があっても素早く減速したり停止したりできる習慣をつけておきましょう。
街中で一般の自転車でも止まれずにヨロヨロと歩行者をどかしてすすむ人がいます。一度止まるとまた発進するのが大変なのはわかりますが、人に迷惑をかけないためにも止まるべき状況ではキチンと止まれる技術を身につけておきましょう。もっと言えば止まるべきところで止まる技術とともに、皆の安全のために止まる勇気をも持ちましょう。と、いうことです。
それから停車に際しては後方の安全も確認する必要もあります。急停止の場合後ろの自転車や車輌が追突してくることもあります。しかし急な時は後方確認などしている暇はないので、常日頃から自分が走っているときは、その周りの状況を感覚的にザックリといいので把握しておくことが必要です。慣れてくれば難しいことではありません...。

パンクの修理は必須です!
それから絶対に習得しておかなければならないのは、タイヤのパンク修理です。チューブラータイヤ(タイヤとチューブが一体になっていて、接着剤でリム〈車輪の輪っか〉に固定するタイヤ)を使っている人は、スペアタイヤを携帯してパンクしたらその予備タイヤに入れ替えるのですが、クリンチャータイヤ(別名WOタイヤ。タイヤと空気を入れるチューブが別々で、リムにはめ込むタイプのタイヤ。)を使っている人は、予備のチューブ数本を携帯してチューブそのものを差替えるか、ないしはパンク修理キットを携帯して、パンクしたチューブの穴を捜して、その穴にキットに付随しているパッチ(シール)を貼って塞ぎ、またリムにセットする方法をとります。
いずれもタイヤをリムから外す時と、はめ込む時にタイヤレバーという、小さなスティック状の工具が必要です。また両タイヤとも新品の場合かなり力のいる作業になるので、前もって何度も練習しておくことが肝要ですし、手のひらの皮膚を傷めることもありますので、肌がデリケートな人は軍手をウエストバッグやナップサックに入れておきましょう。
それから絶対に忘れてはならないのは空気入れです!フレーム(自転車の車体)に設置する40センチ程度の大きさの空気入れもありますが、昔の鉄製のフレームには適合しますが、最近のフレームは様々な形状があり車体に取付けるのが難しい場合もあるので携帯用の小さなポンプを背中のポケットに入れておくことをお勧めします。

と、いうことで乗る事に慣れたら次は練習コースで、実際に走行してみましょう。『初心者ロード講座.005』では、より実践的なことについて記述します。

title003.jpg時間と手間ひまをかけて選び抜いたマシンやウエアが揃ったら、自宅の庭や自宅マンションの敷地内、または裏道の車や学童の通りの少ない安全で人に迷惑のかからない場所で、乗ってみましょう。できれば一人ではなくロード経験者がいっしょにいればベターです。
サイクルショップの店員さんに色々とアドバイスは受けているでしょうが、実用自転車に慣れた方にとってもロードレーサーは別世界です。乗って進んで止まるを繰り返し、焦らずゆっくりと慣れていきましょう。...でもその前に!...

D1000340ooi_sssss02.jpg初心者ロード講座.003★まずは乗る前点検。

まずは安全を確保できる場所で乗ってみましょう。しかしその前にこの時点で習慣づけるべき点が幾つかあります。自動車の運転に法律で義務づけられている仕業点検と同じようなことですが、これから先の安全で楽しいロードバイクライフを過ごすために絶対に行いましょう。

1).前後輪共に、正しく装着されているか?
軸のクイックレリーズが緩んでいると、大事故につながります。また真っ直ぐに装着されていないと走行中ブレーキとリム(車輪)が常に接触していてトラブルに原因になります。

2).前後輪のタイヤの空気圧は適正か?

タイヤにはそれぞれ適正の空気圧があります。詳しい事はタイヤを買う時にやマシンを買った時にショップ店員さんに訪ねるのが良いですが、走る場所・天候、ライダーの体重、タイヤの太さによっても多少差がありますが、大まかにザックリ言うと、路面がドライの時は8〜9kgf/cm2、ウェットの時は7〜8kgf/cm2くらいと覚えておいて差し支えないでしょう。(ロードバイクを購入する時は気圧計の付いた空気入れの購入も忘れずに!フレンチバルブと指定してください!)空気圧は高すぎても低すぎてもタイヤの本来のグリップ性能が失われて大変危険です。
空気入れの購入を忘れていたら【Amazon】でも売ってます!

3).ボルトは適正に締めれているか?

ハンドルバーの付根の軸の部分が緩むと落車の原因になります。乗る前に後輪のブレーキだけかけながら車体を前後に動かしてみて前輪の車軸を受けているフォークが前後にグラグラと動いたボルトが緩んでいます。ショップに行って診てもらいましょう。またフロントギアのチェーンホイールの複数のボルトも均等に締まっているかアーレンキー(六角レンチ)で確認しましょう。あとサドル周りも意外と緩みやすいので要注意です。
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4).ブレーキは適正に作動するか?

ブレーキレバーを引いてブレーキシューが均等な度合いで左右のリム(車輪の輪っか)に接触しているかを前後輪ともに確認してください。片利きの場合は、ブレーキ本体の軸ボルトを一旦緩めて調整が必要ですが、これもショップでやってもらった方がいいかもしれません。その際にはその作業をじっくりと観察してやり方を覚えてしまいましょう!これはどの作業に於いても同じで自転車を丸々組立てるのは無理にしても日頃のメンテナンスは一通り出来るようにショップ店員さんの時間が許す限り教えてもらっておいた方が良いと思います。自分でメンテナンス出来るとマシンに愛着も沸きますし、その分安全走行の意識も芽生えます。

5).チェーンの油切れはしていないか?

チェーンもチェック事項には欠かせないパーツです。チェーンの汚れはチェーンに塗布してある潤滑油に路面の砂や土がこびれ付いて発生します。チェーンに汚れが貯まり過ぎると、変則時(ギアチェンジ時)に、抵抗が増してチェーンやギアの余計な摩耗によるチェーン切れや、変則エラーが起こったり、最悪の場合リアディレーラーがチェーンに巻き込まれ大落車に成りかねません!最近この手の事故のニュースも度々耳にしますので要注意です。
まずはロードバイク専用の簡易的なスタンド(ディスプレイスタンド)を使ってマシンを自立させ、片手でペダルを掴んでゆっくりと後輪を回し、もう一方の手でボロ布などを使いチェーンの汚れを拭い去りましょう。この際に手や衣服がギアに巻き込まれないように注意してください!そしてある程度奇麗になったらチェーン専用の潤滑油をスプレーしておきましょう。ここでまた注意事項ですがチェーンオイルをスプレーするときは前後輪のリムのブレーキシューとの接地面には絶対にかけないように!もしかかってしまったら入念に拭き取っておいてください。命に関わるので!
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6).ギアチェンジが適正に行われているか?

前の項で折角自転車をスタンドに立てたので、ついでに前後のギアの変速チェックもしておきましょう。先程同様片手でペダルを掴んで後輪をゆっくり回しながら変速レバーで前後共に順次変速してみて、スムースに変則が行われなかったり、変速したのにチェーンがカラカラと音を立てる時は調整が必要です。大抵の場合レバーと変速機を繋ぐワイヤーの伸び縮みによって生じる問題です。これは変則レバー側と、ディレーラー(変速機)側に調整の機能が前後ともにあるつまみを少し回してワイヤーテンションの強弱で調整しますが、やってみて改善しない場合はディレーラー本体の調整が必要かもしれませんので、ショップに相談してみて、これも調整の仕方を覚えてしまいましょう!
ギアチェンジの調整がなかなか出来ない場合は、経年変化でチェーンが延びきっているか、落車をした時にマシンのフレーム自体が歪んだかヒビが入った可能性もあります。新車の時は心配ありませんが、後々の参考にしてください。
便利なスタンドは【Amazon】にもあります!

マシンの安全点検以外にもチェック項目はいくつかあります。それは自分自身の身なりのチェックです。ウエアの着こなしはダサくないか?...はもちろんの事、ヘルメットを適正に装着しているか?手袋(サイクルグローブ)は装着したか?補給食・飲料水は持ったか?サイクルコンピューターは装着したか、またサイクルコンピューターの車輪の係数は正しく入力してあるか?サングラスは?予備のタイヤ・チューブは?パンク修理の携帯キットは?携帯型の空気入れは?...などなど、慣れてしまえば簡単な事ですが、最初はチェック項目のリストを作って家を出る前に確認しましょう。
また、冬季はこれに幾つかの項目が追加に成りますがそれはまた次の機会にお話します。
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以上は自走で練習場所まで行くケースで最小限のチェック項目ですが、車載で向かう時は気圧計の付いた空気入れや、スタンド、基本的な工具など範囲は広がります。〜尚、車で行く際、レーサーシューズとヘルメット、サイクルコンピューターを忘れる可能性が高いのでご注意を!!

と、いうことで話が長くなりましたが、とりあえず試走してみましょう!
家の近所や庭などで試走する場合は上記のような重装備でなくてもいいのですが、シューズは勿論、ヘルメット、グローブは絶対に身につけましょう。走ってなくても立ちゴケ(止まった状態で倒れる事)しただけでも頭に重傷を負う場合もありますので、ヘルメットは必需品です。

次回は乗り始めの注意事項などについて記述します。

自転車用品がいっぱい!ネットのサイクルショップ【Wiggle】も見てみよう!

title002.jpg最近CSやBSの『Jスポーツ』で『ツール・ド・フランス』中継を見て、一度ロードレーサーに乗ってみたいと思っておられる方が多いとか...。
普段、通勤や買物で自転車に慣れている方ならロードレーサーを一台購入して乗ってみてください。そこはいつもの自転車とはまるで別世界のはずです。その軽快な走りと爽快さに病み付きなることでしょう。
前回は『ロードバイクの効能』について記述しましたが、今回は実際にロードバイクを購入する時のアドバイスを綴ります。

20020101mac035sssss03.jpg初心者ロード講座.002★マシンを選ぶ。

いままで全く自転車とは無縁だった方には、いきなりロードレーサーは危険なので、その場合レース仕様ではないバイクもありますので、それは後でご紹介することにして、とりあえず実用自転車経験者の方のバイク選びですが、まずは身近なバイクショップを、webか月刊誌のバイスクルクラブ(BiCYCLE CLUB)や、サイクルスポーツ(CYCLE SPORTS)などで捜す事から始めてください。慣れてくればwebで自転車や自転車用品を買うことが容易になりますが、最初は色々と相談できてアドバイスがもらえるサイクルショップに行くのが肝要です。

いきなりショップに行っても未知の事ばかりで、いたずらに時間がかかってしまうので、そこは最低限の予備知識を身につけてから出向きましょう。例えば市販されている『ロードバイクカタログ』などを購入し、マシンから用品などの商品群の全体像をざっくりと知っておくと、自分の好みもショップの店員さんに的確に伝えられますし、買物がスムースです。

まずはカタログを購入してで予備知識を!【Amazon】【ヤフーショッピング】

『ツール・ド・フランス』中継などをテレビで見て、知っているとは思いますが、ロードバイクに乗るには、それ相当の『ウエア』と、『ヘルメット』、『手袋』、『シューズ』などが必要です。ウエアは『ツール・ド・フランス』に出場するのではないので、適当な運動着でも良いのですが、ボトムスの裾がペダル付近あるフロントギアとチェーンに絡まると大事故に繫がり兼ねませんので、やはり専用のウエアの方が良いと思いますし、またシューズは一般実用車とは違い、ペダルにビンディングで固定(足首をひねれば簡単にはずれる機構)するところが決定的な違いなので、実際に履いてみて買わないとなりません。またヘルメットは好きなデザインを選べば良いのですが、ほとんどの場合S・M・Lなどのサイズがあるので最初はショップで試着したほうが無難です。デザインによっては似合わないこともありますし...。

そして肝心のマシンですが、これも雑誌やカタログである程度の予備知識を身につけ、しかも車体の色やブランドなどの好みも明確にしておいた方が店員さんがアドバイスしてくれる時の基準になるので有効です。また『ツール・ド・フランス』を見てお気に入りのチームや選手がいるなら、そのマシンやウエア類の公式なレプリカ商品も多数ありますので、そちらの方向性で商品をコーディネートしてくれる場合もあるでしょうし、予算が決まっているならそれはその範囲でセッティングしてくれるでしょう。とにかくショップに相談してみることが最初は肝心です。

以上の条件が揃えば、あとはそれぞれのサイズです。特にマシンやシューズのサイズはかなり重要です。これが合わないだけで自転車の楽しさがスポイルされ、ライディングが苦痛に変わってしまします。でも、これはショップの店員さんがきちんと身長や股下などを測ってくれて、適切なものを勧めてくれます。この辺はどのショップでも親切丁寧にサポートしてくれます。もしその店と相性が良いと感じればホームドクター的な存在として一生つきあっても良いと思います。というのも、一度乗り始めると、バイクのメンテナンスのことや、そのほか多くの疑問・質問が沸いてくるので、雑誌だけでは知る事ができない多くのことを教えてくれる存在が必要になるからです。
自分の経験から、数年経って慣れてきてネットでウエアなどを購入する事になっても、ちょっとしたマシンのトラブルの解消にホームドクターは必要になってきますし、ショップに行っていろんな商品を見るだけでも結構楽しいものです。...モノによってはショップで見てネットで買うなんてこともありますが......。

とりあえずネットのサイクルショップの【Wiggle】を見てみよう!

それから最初に記述した、いままで全く自転車とは無縁だった方には、街乗り用で乗車姿勢も楽な『ランドナー』タイプの自転車もあります。この手のマシンに乗り馴れてからステップアップしましょう。

初めて自転車に乗る方はまずは『ランドナー』タイプに乗りましょう!【Amazon】にもあります!。

ロードバイクを【Amazon】で見てみましょう!

20020101mac015sssss03.jpg近年CSやBSの『Jスポーツ』では自転車レースの最高峰『ツール・ド・フランス』をはじめ、国内外の自転車ロードレース中継が数多く放送され、その迫力や美しさに自分もロードレーサーに乗ってみたいと思っておられる方も多いとか...。でも今ひとつ踏み切れないという方に、背中をひと押しする講座をシリーズで掲載します。
そんな私は、今から35年ほど前に『ツール・ド・フランス』のダイジェスト番組をNHKで見て以来、ロードレーサーの虜になり、27歳で実用車からロードレーサーに乗り換え、29歳で初めて伊豆修善寺サイクルスポーツセンター(CSC)で開催されている『チャレンジロードレース大会』一般の部に参戦して以来、数々のレースに出場しては毎回ほぼビリッケツで、それでも楽しいので常に完走を目指して30年間乗り続けた、万年初心者のサンデーライダーでした。
その長い『万年ロード初心者』の経験を踏まえ、これから始めたい方に、『楽しいロードレーサー人生』を送るためのヒントとなればとの思いで綴っていきます。
そしてその第一弾は『ロードバイク』の効能についてです。

title001.jpg初心者ロード講座.001★ロードの効能とは。

『ツール・ド・フランス』をテレビで観戦して「かっこいい!ロードレーサーに乗ってみたい!」と感じた方!思い立ったが吉日です。早速その思いを実行に移しましょう。
ただその前に注意事項をひとつだけ先に伝えておきます。人力で走るロードレーサーですが、これは立派な軽車両です。道路交通法とマナーをきちんと書籍やネットで勉強し、事故や怪我のリスクも通常の生活よりも高くなる事をしっかり認識した上でトライしましょう!逆に心得と覚悟さえもって望めば、楽しい事の方が数倍も大きいので前向きに実行してみましょう。
まず今回お伝えしたいのは『ロードレーサー』に乗る事によって得られる効能です。それは...、

1).有酸素運動による脂肪燃焼で肥満防止。
2).足の運動による血行促進。
3).発汗作用による 新陳代謝の向上。
4).筋肉量増加による基礎代謝の向上。
5).心肺機能アップによる持久力の向上。
6).連続走行による動体視力の向上。
7).高速走行による集中力の向上。
8).長距離走行による忍耐力の向上。
9).路上走行による状況判断力の向上。
10).正しい食生活への意識向上。
11).体調管理の意識向上。
12).睡眠の質の向上。
13).危険回避・安全意識の向上。
などなど、掲げれば切りが有りませんが、その他にも集団走行による多くの人々とのコミュニケーションの向上や、四季を通じて季節感を肌で感じるとる能力、それから一番大きな収穫は、自分が設定した目標、例えば平均速度・最高速度・距離・時間などをクリアした時の達成感で、自分との戦いに勝った時に得られる自信は、仕事や日常生活に大きな好影響を与える事は間違いありません!
で、始めてみてある程度の領域まで来たら今度はこれを、健康的な趣味として続けていくのか、競技に出場してより自己をステップアップさせるのか大きな分岐点が待っているはずです。

今回はロードバイクの効能について記述しましたが、次回以降は順次、バイク選びやウエア選び、練習コース、練習方法、レースの出場などについて紹介していきます。楽しいロードバイクライフの参考になれば幸いです。

ロードとはどんな世界...?...、とりあえずサイクルショップの【Wiggle】を見てみよう!

DSC06412ssssss.jpg「え〜!!なにコレ!」と、思わず急停車! 折角2周回目のウォームアップも終えてこれからだという時に大井埠頭に珍風景!慌てて『みなとが丘公園』の駐車場にカメラを取りに行き撮影をしました。

ここは大井埠頭の南東の外れにある大井水産埠頭。基本的に中型クラスの冷凍貨物船が荷物の積み降ろしをする港だとのことですが、停泊していたのは東京から神戸・沖縄・台湾・香港などをクルージングする『ボイジャー・オブ・ザ・シーズ』で、聞くところによると、このクラスの大型客船は、ここよりも東京湾の奥にある旅客船専用の『竹芝桟橋』に行くには『レインボーブリッジ』の橋桁の高さが微妙に足らないので、やむを得ずここ大井水産埠頭に停泊するそうです。

DSC06460sssss.jpgDSC06379ss.jpgDSC06416ss.jpg

この一連の写真は2013年5月3日の日曜日のロードの練習中に撮影した物ですが、今年(2014年)も4月と5月に、この大井水産埠頭に臨時の港して停泊したようです。さすがに『レインボーブリッジ』の橋脚を上に延ばす訳にもいかないので、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催までには、臨海部の江東区青海のあたりに大きな港を建設するようです。
豪華客船のクルーズが流行っている昨今ですので、この臨時の港の珍風景もまだ暫くの間、この大井水産埠頭で見られそうです。

w05-ooi-Course-map-003.jpgしかしこんなに広い大井埠頭でこの珍風景は、この水産埠頭の最終コーナーから環状七号線に向う道でしか見ることが出来ず、もし水産埠頭の最終コーナーを曲がると時に、左側の安全確認を怠ると、一生遭遇することは無いことになるのです。ただこの日は大井埠頭内に都バスやタクシーが多く出入りしていて、いつもの大井埠頭とはちょっと雰囲気が違っていたので気づかない事はなかったとは思いますが...。また乗船客以外にも多くの見物客もバスを利用して来ていたようです。
でもこんなに大きな豪華客船が一カ所でしか見れないなんて倉庫群が如何に大きいかが解ります。

毎週日曜日に大井埠頭でロードの練習をしていると、多くの友達ができる以外にも、こんな珍風景にも出合えます。一度走りに来てはいかが...。

※以前、【大井埠頭ロードレーサー通信 01】に掲載した『大井埠頭ロード練習マップ』に『ボイジャー・オブ・ザ・シーズ』が停泊していた場所を印しました!

w05-ooi-bs-DSC06969.jpgw05-ooi-Course-map-002c.jpg【大井埠頭ロードレーサー通信 01】の前編では大井埠頭練習コースの約2kmまでを解説しましたが、後編ではそのおさらいと、ゴールまでの道程を詳しく紹介していきます。
前回と同様に左の『大井埠頭練習コースマップ』をポップアップウインドーにして参照してください。

『大井埠頭練習コース』は基本の9kmと、近年主流になりつつあるエリアを1つプラスした11kmがあります。尚、補給に欠かせないコンビニエンスストアは赤丸のCで表記した3箇所です。

まずは上の図の(1)の『みなとが丘公園』からスタート。そして一路北上!(2)の北部陸橋下のUターンまでは緩やかな曲線はあるもののほぼ直線で、視界も良く走りやすい地域です。大昔の定番コースの北部陸橋を渡りきったところ(3)でUターンのコースを走れば平坦基調の大井埠頭のなかにあって貴重な登り下りの練習ができますが、スムースに走れる陸橋下でUターンが最近の主流です。ちなみに陸橋上コースは+約500m距離が延びます。

DSC05580.jpgDSC05271.jpg(2)の北部陸橋下のUターンしてからは、ほぼ直線的に南下。昔は(4)のあたりは急に荒い路面になっていて、密かに『北の地獄』と呼ばれていましたが、2012年の冬頃から下水道の長期工事が始まって、2013年の9月現在でも、もっとひどい状態で約1kmに渡って路面はガタガタですのでご注意を!夏場は南南西の強風がDSC01312.jpg吹く上に路面状況も悪いのでかなりの難所です。また冬場の追い風の時はスピードは出ますが、振動が凍えた体にダメージを与えます。
2013年5月の『ツアー・オブ・ジャパン』では、この区間をどんな風に駆け抜けるのか楽しみにしていましたが、写真の通り何事も無かったように通り過ぎました。さすが百戦錬磨の強者たちです。


DSC05636.jpg(4)(5)の交差点の進行方向左側は、日曜日は門を閉じて封鎖していて車の出入りはありませんが、平日は勿論、祭日も全開なのでご注意を。そして(6)は大きな『大井税関前交差点』ですがここは(4、5)とは違い日曜日でも全開です。
この(6)(一番上の大きな写真)で『みなとが丘公園』の近くに戻って来ました。ここまでで約3.5km。乗り始めたばかりで不慣れな人はここで横断歩道を渡り同じコースを周回するか、この先ゆっくり休める緑地帯はなかなか無いので公園で休むのもいいでしょう。飲み物の自販機もありますし...。では、先を急ぎます。

DSC05706.jpgDSC05742.jpg(6)の交差点を過ぎると次の信号を左折して冷凍倉庫が建ち並ぶ『水産ふ頭』に入り、突き当たりを右折、しばらく直線でまた右折すると約5km地点です。(7)〜(8)の西向きの走りやすい広い道ですがここは左側に2箇所ほど倉庫の入り口があり、日曜でもトラックの出入りが多いので要注意です。とくに追い越して行ったトラックが直前で左折することもあるので気をつけて!

w05-ooi-jounann-burDSC05323ss.jpgそしてコースは『野鳥公園東』へと向い(8)を左折。ここからは『城南大橋』の登りです。勾配は2〜3%しかないのですが、向かい風や疲労時にはかなりキツい事もあります。しかし条件のいい時には54km/hが出た事もあります。が、その瞬間、大学の自転車部の若者に60km/hくらいで軽く抜かれてショックを受けました。という事で全長約600mの『城南大橋』、このレギュラーコースの唯一の登り下りです。

DSC05778.jpgそしてこの『城南大橋』の渡りきったさきの信号(10)が『9kmコース』と『11kmコース』の分岐点で、約6km地点です。2002年に『臨海トンネル』が開通するまでは、城南島海浜公園に行く車しか通らなかったので楽にUターンできたのですが、今ではここは『ゲートブリッジ』や『お台場』へと行き来する車が一般国道並みに通るので大変危険な場所のひとつです。
いまだに危険を搔い潜ってUターンするライダーがいますし、一端歩道で待機して信号が青になってから横断歩道を渡って折り返してゆくレーサーもいます。昔のなごりでか、地理に疎いのか、どうしてもここでUターン!と決めているようです。
このようなリスクなどを回避する意味でも、ここで左折する『11kmコース』が、断然お勧めです。実際には11.07kmあるので9周した上でコンビニでも寄れば走行距離が約100km、Uターンする『9kmコース』は11周しても99kmなので、距離を消化する上では精神的に楽ですし、風景の変化も増えます。

DSC06343.jpgw05-hanada-DSC06526.jpgとくに(10)のあたりは春には桜がとても美しく、思わず自転車を止めて見入ってしまうほどです。
またオプションとして(12)のエリア(青い点線)も走れば約1.5km上乗せになりますし、風向きによっては羽田空港に着陸する旅客機のダイナミックな光景を目の当たりに出来ます。だだしかなりの騒音なので、車が近づいても気づきずらいので、安全な路肩に止まって見てください!

w05-jounann-ooi-DSC05796.jpgそして(11)を右折して『臨海トンネル』の測道にはいります。ここまで来ればあと4km!(11)〜(13)はトンネルを高速で走って来た車と合流するので要注意です。速度超過が多いためにここでは、2周回に1回は白バイに捕まっている車がいます。またそれを避けるにも後方確認を忘れずに!ドライバーは警官と赤色灯に目を盗られて、自転車の存在は見ていませんから...。

また、この先(14)方面に向い『大田市場』の前を通り左折して『京浜大橋』経由で『京浜島』、『昭和島』を巡る全長20kmコースもあるのですが、色々とリスクが高いコースになるので、機会があったら紹介する事にして、とりあえず(13)を右折して、またすぐに左折して『城南大橋』に戻ります。ちなみに(13)(10)(C)で囲まれた三角地帯もベンチやトイレのある公園です。

DSC05811.jpgそして『城南大橋』を、今度は先程とは逆方向から登る事になります。基本的には同じような勾配ですが、どちらがキツいかというと、これが人それぞれで、距離や周りの風景でも感覚的に違うようです。自分としてはこの橋の勾配が、平地よりも得意なので大抵の場合、1周の中での最高速度はこの橋のどちらかの登りで記録されます。また下りの速度が思ったより出ないのがこの橋の特徴でもあり、それは古いコースの(3)の北部陸橋の下りも同様です。

DSC05824.jpgw05-ls-DSC07200.jpgそして『城南大橋』を渡りきって左折し先程来た道の延長線上にでます。ここは環七の起点で、コースはその測道を通り(16)を右にコーナリングして南部陸橋をアンダーパス。ここも『大田市場』出入り口の左からの合流があるので注意!そこ過ぎると50mくらい続く約3%の登りで、TOJの市民レースがあった頃は、ここが集団の前方に出やすいちょっとしたポイントで、練習中も疲れてくるとここが意外とキツかったりします。ここからがラストのストレートで『東京臨海高速鉄道』や『JR貨物』のヤードを左手に見ながら走ります。そして(17)の陸橋下を右折して、『みなとが丘公園』に戻って来ました。

DSC05834.jpgDSC05839.jpgDSC05516.jpgw05-ooi-minatogokaDSC07010.jpgこの『みなとが丘公園』では数人のライダーがひとときの休息をしたり、水道で水の補給をしたりしています。自販機やトイレや木陰のベンチもあり、たまにラテン系の楽団が練習をしていたり、緑も沢山あって都民の安らぎの場になっています。

w05-gakutai-DSC07076s.jpg以上が『大井埠頭練習コース』のな紹介でした。あなたも一度走りに来ませんか?
ちなみに日曜・祭日以外は本来の埠頭の姿を呈していて、トラックだらけで、ドライバーの皆さんの仕事の邪魔になるので自転車の走行はやめましょう!と、いうか実際には走行は不可能です。あしからず...。

《前編》から読みたい時はコチラ!


大きな地図で見る

w05-ooi-Course-map-001c.jpg毎年5月に開催される『ツアー・オブ・ジャパン』の最終ステージでお馴染みの大井埠頭ですが、聞いた事はあるけど行ったことがないというロードファンは結構いるようで、ここ数年このコースで練習走行をしている時に通りすがりの車の窓から「ここが大井埠頭の周回コースですか?」とか「走れるコースは決まっているのですか?」など、並走しながら質問を受けることが多々あります。

なので今日から始まる【大井埠頭ロードレーサー通信】の記念すべき初回は、1982年に始まった『東京国際自転車ロードレース大会』で使用されて以来、ロードレースの聖地となった『大井埠頭』の場所と練習コースを超特大版で詳細に紹介してまいります。
そしてコース紹介以降は『ツアー・オブ・ジャパン』のことや、毎週日曜日の練習の四方山話などを、ぼちぼちとゆるーくご紹介するつもりです。また上の地図は大井埠頭練習コースを表したもので、地図をクリックしてポッップアップしておくと、以降の説明が解りやすやすいかと思います。

w05-ooi-color.jpgまず最初に大井埠頭の位置ですが、左の地図のピンク色で表した、東京都の品川区と大田区にまたがる湾岸の地域で、羽田空港の北にあります。ちなみにグリーンで表したのは城南島で、練習コースは一部この区域も使います。
千葉方面から湾岸道路で来る際は『大井』で降り、横浜方面からの場合は『大井南』で降ります。また『第一京浜(国道15号線)』からは『南大井一丁目』の交差点を大井競馬場方面(東京湾方面)に向かって真っすぐ真っすぐ行って突き当たったところが大井埠頭です。
また『環七通り』使う場合は終点が大井埠頭です。

ここからは上のコース説明図に沿って紹介します。まず自走で来る場合はナップサックなどを(1)の『みなとが丘公園』の植え込みなどに置いて練習しているライダーもいますが、平和な国ならではの光景で、基本的には背負っていた方が無難です。
また自家用車で来る場合は、基本的に路上駐車は禁止(3〜5年に1度のペースで何かトラブルがあって交通課が来た時についでに駐禁をやってます。地図1〜6の地域)なので、『みなとが丘公園』の駐車場か(12)付近の『城南島海浜公園』の大駐車場を使いますが、『みなとが丘公園』は数台しかスペースが無く、夕方以外はいつも満車なので、環七で来て『城南島海浜公園』の駐車場に行った方がよいと思います(夏のキャンプやBBQシーズンはここも混雑)。またチームに所属のライダーは出来れば、チームカーに皆で乗り合わせて最少の台数で来た方が安心です。

DSC05434s.jpgでは、『大井埠頭練習コース』の基本の9kmと1エリアをプラスした11kmを一周してみましょう!基本的に海抜4〜5mのド平坦で、高速コースですが、いくつか難所や要注意ポイントがありますので追って説明して行きます。

まずは上の図の(1)からスタート。何故DSC01213.jpgここからかというと、ここには『みなとが丘公園』の大きな緑地帯があり、トイレや水飲み場も完備していて、飲料水の自販機もあるのが理由ですが、忘れてならないのは『東京国際自転車ロードレース大会』や、その後継の『ツアー・オブ・ジャパン』のゴール地DSC01566.jpgDSC05422.jpg点になっていて、大会本部や表彰台もこの公園に設置されることと、かつて同時開催されていた『市民ロード』のスタート&ゴールにもなっていたことから、ここがやはり大井埠頭コースの『起点』とも言える場所である事が最大の理由です。
またこの公園は、疲れきったライダーの憩いの場所になっています。

DSC05519.jpgDSC05566.jpgそして一路北上!(2)の北部陸橋下のUターンまではほぼ直線で、夏場の南風の時は単独でも40〜45km/h、集団では50km/hオーバーで走行が可能ですが、法定速度は守りましょう。また信号も(1)〜(2)で3箇所ありますので、反則のないように!
(2)の先は北部陸橋の下を測道に沿ってUターンをしますが、一昔前までは『東京国際ロード』のコースでもあった北部陸橋を渡りきったところ(3)でUターンのコースがレギュラーでした。平坦基調の大井埠頭のなかにあって貴重な登り下りなので、お勧めですが昨今は、信号が1つ増えるということもあって、スムースに走れる陸橋下でUターンが主流です。ちなみに陸橋上コースはプラス約500mになります。

ここまででまだ2km弱です。この先は《後編》で...!ちなみに日曜・祭日以外は本来の埠頭の姿を呈していて、トラックだらけで、ドライバーの皆さんの仕事の邪魔になるので自転車の走行はやめましょう!と、いうか実際には走行は不可能です。あしからず...。

この続きの《後編》はコチラ!

DSC07286ss.jpg春先のとある日曜日の練習走行中にパンクが連発して、修理中にクリンチャータイヤの内側をよーく点検してみたら、細かい亀裂が数カ所にあってコレが要因でした。走行中に圧力がかかったチューブがその亀裂をより広げて、路面の些細な砂や小石との干渉でパンクしたようです。

この数年タイヤは強力なグリップ性と、カラーバリエーションが豊富なことから、高価ではありますがイタリアの『ヴェロフレックス』と決めていたのですが、そのヌメッとした特殊なゴム質のためか劣化が割と早く、走行距離が3000kmを超えたあたりから、グリップ面に細かいひび割れが発生しパンクの頻度も上がるので、もっと安価でしかも同等のグリップ性のあるクリンチャータイヤは無いかとネットで探していたら、ちょっと見た目のいい『HUTCHINSON(ユッチンソン) Atom Comp 』が見つかりました。

とは言っても、まず決定的だったのが豊富なカラーバリエーションです。長年ロードレーサーに乗って来て、単独走行が多かったので、安全のため目立つ色のウエアやグッズを揃えているうちに、全てが黄色になってしまい、今や逆に黄色いものしか買わなくなってしまったので、当然タイヤも黄色をラインアップしているものをチョイス...。ということで、価格の面からもデザインの面からも『HUTCHINSON(ユッチンソン) Atom Comp 』がベストでした。

DSC07252ss.jpgDSC07271ss.jpgDSC07272ss.jpg

問題は走行性能ですが、安価といっても、そこそこの値段なので信頼をしてネットで購入しましたが、いざ装着して走ってみると、これが想像以上の高性能!
いつもの通りに8barほどの空気圧で『ヴェロフレックス』の『コルサ・ブラック』と乗り比べて見ましたが、コーナリング感覚はほぼ同等で、むしろ『ヴェロフレックス』の方がこの『HUTCHINSON Atom Comp 』よりもアンダーステアぎみだったことがわかりました。
また直進でも転がり抵抗がやや少なく感じ、感覚的には路面との設置面積が小さい感じです。(実際には変わらないのでしょうが...。)

DSC07289ss.jpgDSC06767ss.jpgDSC06741ss.jpg

コストパフォーマンスの点からもこの『HUTCHINSON Atom Comp 』は、かなり満足度も高く、リムへの装着も、この上なく大変な『ヴェロフレックス』のそれに比べれば、チューブを噛んでしまう可能性も少なく、パチッとハマって扱いやすいタイヤです。

そして何より気に入っているのが側面から見てタイヤのカラーの部分の面積が多く見えることです。『ヴェロフレックス』の『コルサ・ブラック』の場合はサイドはブラックでグリップの面のみがカラーなので、汚れてくすんでしまうのが、ちょっと不満でした。その点『HUTCHINSON Atom Comp 』は、グリップの面だけが細いブラックのラインで構成されているので、とても気に入りました。
またメーカーロゴも結構カッコ良くて、マビックの古い『コスミック』にもよく似合います。

ちなみにこの『HUTCHINSON 』って、気がついたら新城選手が所属する『ユーロップカー』が使っていて、チームジャージの袖口にもロゴがプリントしてあるので、益々気に入ってしまいました。

タイヤは、走行性能に関わる重要なパーツであると同時に、マシン全体のデザインの善し悪しを決める要素のひとつなので、フレームとのカラーコーディネートでよりマシンをグレードアップしてみませんか?
この『HUTCHINSON Atom Comp 』ブラック、イエロー、シルバー、レッド、ブルー、ピンク、アイボリーと7色あるので、コーディネートしやすいタイヤです。
マシンが決まると練習にも身が入りますよ!一度試してみてることをお勧めします。

クリンチャーロードタイヤ
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DSC04363ssw05arassiro.jpg右の写真は、おめでとうのメッセージに添えるにはかなり地味な写真ですが、2007年5月27日(日)、ツアー・オブ・ジャパンの最終第7ステージの東京ステージでの新城幸也選手の写真で、当時は『NIPPOコーポレーション・梅丹本舗・エキップアサダ』に所属していて今となっては大変懐かしい写真です。
このときはが序盤にできた逃げグループから、最後ゴールスプリントを決め優勝したのですが、今までのこのステージでの優勝者は『東京国際ロードレース』の時代も含めて、その後ジロやツールで、良い成績をあげているので、今年あたりツールでの新城選手が楽しみです。

ちなみに、この写真の先頭のアクアサポーネの選手の後ろの、後ろの、また後ろ位にいる矢印で示した選手が新城選手です!過去のレースの写真を探したのですが、新城選手が映っているのはこれしかなくて残念です。

また、上空には羽田に着陸するJALのボーイング767と思われる旅客機が爆音を轟かせています。5月に入ると南風が吹いて空港への着陸ルートは大井埠頭の上になり、たぶんこの日も選手達は無線が聞き取りにくくて大変だったと思われす。

ということで、先程『ツール・ド・フランス』第1ステージが終了しました。ゴールが3km手前に変更になったり、また戻ったり、大落車が何度もあったりで、波乱のラスト10kmでハラハラしてしましたが、全員同タイム扱いで、新城は99位で無事ゴールしたようです。
とにかく目出たし目出たし...。

DSC06756.jpg先日練習中にロードシューズのソールの部分が劣化により剥がれてしまい、11年ぶりに新しいロードシューズを購入しました。いざ買うとなると最新情報を全く知らない事にハタと気づいて、webで検索すると黒と銀と白の地味な物ばかり、長年全てを黄色で揃えて来た自分にとっては何ともビックリの世界!まぁとりあえずお店に行ってみようと思い、そこでまたいつも行ってる浜松町や上野のお店は、最近グッズ関係のラインアップが少ないなぁと、またまたハタと気づいたしまい、結局お店探しから......。

そして20年前に一度サングラスを買いに行った川崎の第一京浜国道(国道15号線)沿いの、昭和12年創業の老舗『ベックスイソヤ』をwebで見たら結構商品が豊富そうだったので早速訪ねてみました。
店員さんは知識が豊富で、しかも親切丁寧。最近のシューズ事情をしっかりと説明くださったので知識は万全に成ったのですが、商品はやはり白黒の世界でがっかりしていると、こともあろうに「第二京浜国道沿いの『Y'sRoad (ワイズロード)環八・R1号店』に行ってみては?」と、これまた親切にライバル店を教えてくださったので、急いで行ってみると、想像を遥かに超える規模のサイクルショップで、かなり広い売り場が1階から3階まであり、ちょっとしたホームセンターかオートバックス並みのお店でした。

店頭の専用駐車場に車を止め、店内に入りレジにいた店員さんに声をかけると、即座に対応してくれて、ラインナップしてある商品の立て板に水の説明をしてくれて、尚かつ御徒町の系列店に自分の希望の色とサイズの商品があるとの調べもつけて取り置きをしてくれたので、即座に出向いて購入した次第で...、『ワイズロード』と『ベックスイソヤ』は、今までのサイクルショップには無い迅速さと丁寧さで、こちらの希望を叶えてくれる素晴らしいお店でした。ベテランの自分でも色々教わって為になったので、初心者の方には特にお勧めのお店です。

DSC06804.jpgDSC06834.jpgDSC06758.jpgDSC06902.jpgそして購入した新しいロードシューズの『SIDI ジェニウス5フィット』ですが、『ワイズロード』で試着した瞬間、ベルトを締めずとも素晴らしいフィット感があり、購入後早速、大井埠頭で走ってみましたが、バランスのいい剛性感と引き足の時の遊びのなさに驚かされました。
今まで『LOOK』や『SHIMANO』のシューズを履いてきましたが、どうも足の形に合わず、『SIDI』でやっとぴったりフィットするシューズに出会えました。というのも自分は足が24.5cmと小さい上に、幅が狭く甲も低いので、シューズの中で足が動いて効率の悪いペダリングを余儀なくされていました。

しかしこのフィット性と剛性はマシンとの一体感をもたらし、実際に大井埠頭のロングコース1周11kmでアベレージ速度が約1km/hも高くなりました。走っていて一番感じたのは、シューズの甲のベルト部分が大きくしっかりしているて、無駄にくるぶしの関節を遊ばせないので、ペダルが下死点にある時の間接の角度を、360度どこにペダルが来ても保つことができてパワーロスが少ないことです。
決して大袈裟ではなく、シューズが変わっただけなのに、まるで違うマシンに乗ったかのような体感でした。30年以上も走っているのに今更ながらに、シューズの重要性を痛感した次第です。速く走るには軽くて高額なマシンに乗るより、まずはしっかりフィットするシューズです。...それともう一つ忘れてならないのは自分の体の減量!

DSC06887.jpgDSC06925.jpgDSC06935.jpgDSC06940.jpg購入したSIDI『ジェニウス5フィット』の箱の中には説明書と、SIDIのロゴマークのシールが入っていました。またシューズ本体には甲の基本的な高さの調整機能や、走りながらワンタッチでベルトを段階ごとに締めたり緩めたりできる機能もあってかなり便利です。そしてこのベルト周りのパーツと、靴底の踵のプラスチック製のパーツは破損した場合には取り寄せが可能とのことで至れり尽くせりです。
SIDI『ジェニウス5フィット』は足の幅の狭い方には絶対お勧めのロードシューズです。

『SIDI ジェニウス5フィット』は
【楽天市場】でも購入できます

DSC06649ss.jpg5月26日(日)に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、ワインを楽しみながらレースを観戦いている人々を発見!

この東京ステージは、千代田区の日比谷をスタートして、品川区と大田区を跨ぐ大井埠頭周回コースの1周7キロを14周する平坦なレースで、逃げはでるものの最後まで集団はひとかたまり。
速度も速いので選手はアッというまに行ってしまい、サポートカーも通過した後は10数分間のブレイクタイム...。
...と、いうことで、こんな『ツール・ド・フランス』のような光景があちこちに見られます。コレを見ていると日本でもスポーツイベントが文化に成りつつあるのかなぁと感じます。Jリーグのサポーターの方々を見ていて、試合をイベントして心底楽しんでいる様は、とても羨ましかったのですが、自転車レースの世界でも『ジャパンカップ』の開催を契機に徐々に、いろいろ工夫をして楽しみながら観戦するファンが増えています。...そして勿論のこと写真の方々も選手が来た時は立ち上がって、大声援を熱く送っておられました。なにかとても心豊かさせられる光景でした。
DSC06604ss.jpg大井埠頭で30年前から開催された『ツアー・オブ・ジャパン』の前身の『東京国際ロードレース』の頃では、こんな優雅な光景は見れませんでしたし、交通規制をしている当局から「ここは歩道ですよ!」と、注意をうけていたでしょう。実際に、コーナーの立ち上がりで、しかもガードレールの内側の歩道で観戦しているだけで、「ここは危険ですから移動してください。」とよく注意を受けたものです。
今では主催者側もサポートする組織も観客も進化を遂げて良い時代に成りました。
来年も楽しみです!皆さんも色々と工夫をして観戦してみては?

ツール・ド・フランス100回記念大会をパリ・シャンゼリゼ通りで見よう!
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DSC01470s.jpg5月26日(日)に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、『宇都宮ブリッツェン』の栗村 修 監督の熱狂的なファンと遭遇!
まるでジャニーズのコンサートに来たかのような出で立ちで、写真を撮らせてとの一言に快く対応してくれて、とても陽気ないい感じの『追っかけ』の方でした。
ちなみにこの応援グッズは友人が作ったとのことで多少照れていましたが、満更でもない様子で、周りの観客や大会スタッフもこの陽気さにつられて皆、笑顔のいい光景でした。
最近はこんなふうにレース観戦に一工夫する観客が増えて来ていて、日本のロードレースはどんどん面白くなって行きつつあります。
DSC01481s.jpg白熱したレースの、周回の合間の楽しみ方は十人十色で皆それぞれに盛り上がっていて良いレースでした。
レース現場がが面白くなれば、選手や大会の知名度も上がり、親に連れられて来ていた子供達も「カッコいい!」と憧れて、将来より強い選手が出てくると期待できます。楽しみでたまりません!

DSC01297ss.jpgところで栗村修 氏といえば、ヨーロッパでプロ選手として活動し、帰国後は『ミヤタスバル レーシングチーム』で活躍、後にその監督となり『スキルシマノ』のコーチ兼広報を経て、現在『宇都宮ブリッツェン』の監督という、素晴らしい経歴の持ち主で、今では『ツール・ド・フランス』や『ジロ・デ・イタリア』などのJスポーツ(CS・BS)のレース中継には欠かせない名解説者としても不動に地位を築き、特にナビゲーターのサッシャ氏(DJ)とのコンビは、日本のスポーツ中継の最高峰のテンポと面白さが特徴で大人気の監督なのです。
そんな監督だから『追っかけ』がいても可笑しくはないのですが...。今回は上から3枚目の写真の中央の赤いボンネットのオリジナルのチームカーで疾走していました。
それにしても監督にも『追っかけ』がいるなんて、楽しい時代になりました。

DSC06589ss.jpg5月26日に開催された『ツアー・オブ・ジャパン'13 東京ステージ』で、愛三工業レーシングの西谷がゴールスプリントを制して2連覇を飾りました!

ツアー初日の『堺ステージ』2.65kmの個人タイムトライアルで優勝した西谷が、最終日にもその実力を、大観衆が歓喜する中、堂々と見せつけました。
自分のホームコースの大井埠頭で、自分の母校である日大出身の西谷が優勝、しかも昨年に続き連覇ということで大興奮でした。当日は日大自転車部の選手達も、大会スタッフに駆り出されていて会場にいましたが、さぞかし嬉しく、また誇りに感じた事でしょう。

DSC01544ss.jpgDSC01546ss.jpgここ大井埠頭は起伏がないので、東京国際ロードレースの頃から、序盤に逃げが決まって、それを大集団が追い、最後は集団が逃げを吸収して、スプリント勝負に持ち込むという平坦コース定番の展開で、今年もその例外ではありませんでした。

しかし今回少しだけ違ったのは、序盤で逃げに成功した『宇都宮ブリッツェン』の中村誠が、終盤に大集団に吸収されるまで、10周回以上を単独で走り抜けた事でした。この力強い走りには、大観衆も惜しみない声援を送り、そして集団からもちぎれて、数分後に力尽きて単独でゴールした時には、西谷の優勝の時と同じかそれ以上の大歓声が巻き起こり、感動的なシーンとなりした。

DSC06596ss02.jpg見ていた誰もが「中村逃げ切れ!」願って熱狂し、勝てなくても最後までゴールする彼を待ち、賞賛するという光景は過去のレースではあまりなかった事です。
毎年行われる『ジャパンカップ』と、その前日の宇都宮市内の『ジャパンカップクリテリウム』のテレビ中継を見ていて、観客の熱狂ぶりに羨ましさを感じていますが、あのレースのおかげで日本人に観戦の醍醐味が定着して来たような気がします。
ここ数年この地元の『TOJ東京ステージ』でもレースに熱中する観客が多くなってきて、とてもいい雰囲気ですが、今年はとくに最高でした!
やはり日本人選手が活躍すると楽しいものです。今年の100回記念の『ツール・ド・フランス』もそう成るといいなと思っています。

w05-00038oii.jpg1983の春から大井埠頭でロードの練習を重ねて、今年で30年がたちました。上の写真は1987年10月に大井埠頭を走っていたら、偶然『千葉テレビ』の取材班に声を掛けられ、『最近の自転車ブーム』の取材ということで、缶コーヒー1本の出演料で取材に応じ、サービス精神満々で疾走しているところです。その日は平日で誰一人走っていませんでしたので、逃してなるものかとロケバスで必死に追いかけてきてのことでした。当時はヘルメットも競輪選手しか着用しておらず、ご覧の通り頭部が完全に無防備!マシンもクロモリの『チネリ・スーパーコルサ』でスプロケットはインデックス式の6段、サングラスは世界的に流行り始めた頃で、フランスのブルターニュの穴熊と称された英雄ベルナール・イノーが着用していた『ルディープロジェクト』、ウエアは当時大人気だったアメリカのグレッグ・レモンが所属していた『Zチーム』と、かなりナウい(?)出で立ちです......。ということで、今となっては貴重な一コマです。

w05-s-toj-003.jpg多くのライダーが1982年から1995年まで開催されていた現在の『ツアー オブ ジャパン』の前身、『東京国際サイクルロードレース』の開催がきっかけで日本のロードレースの聖地と言われるこの『大井埠頭』を、走るようになったようです。
自分もそれまでは、あのベルギーの自転車界の神様的存在のエディー・メルクスが東京オリンピックで走った皇居の周回コースを使っていましたが、貸し自転車に乗った子供達も多く、より安全な場所で走ろうということで、勝手ながら『大井埠頭』をホームコースに選択しました。
当時は後のバルセロナオリンピック代表にもなった『パルコチーム』の鈴木裕美子選手もチームメイトと疾走していたり、『サーティーワンチーム』などの実業団も、よく練習をしていました。

w05-050522ooi-finish.jpgその後も『東京国際サイクルロードレース』は大阪の『大阪国際サイクルロードレース』とともに5月後半の2週連続の日曜日に1995年まで開催され、翌年の1996年からは、大阪と東京との間にいくつかのステージを設け『ツアー オブ ジャパン(T.O.J)』が開催されるようになりました。
東京ステージでは、2010年までは当日の午前中に『市民ロードレース』が開催されていたので、自分も出走していました。ホームコースのレースだったので気合いを入れて臨んでいました。左上の写真はゴールスプリントで2位に入った...のではなく、ビリから4番目の人に追いつけずにビリから3番目でゴールしたところです。

w05minatogaoka-pa05431.jpg昨今は自転車の交通ルールも強化されていますが、反則のないように走れば、まだまだ大井埠頭は東京都内では練習には絶好の場所です。公園もコンビニ(3軒)もあるし最高です。
自分は大雨の日以外は、ほぼ毎日曜日50〜100キロの行程を周回しています。
1980年代にここを走っていたライダー達は現在ではほぼ見なくなりましたが、その当時の皆さん!若かりし頃を思い出して、また走ってみてはいかがでしょうか。出っ張ったお腹をへこましに来ませんか?
最近の若いライダーはマナーもいいし、ライダーとしての暗黙のルールも心得ているし、大学生のチームも含め集団走行のレベルも高くなって来ているので、人数は増えましたが、反って昔よりも安全に走れますし、当初の北部陸橋と南部陸橋をまわる9キロほどの周回コースとはちがい、城南島経由の11キロのコースなどもあるので変化に富んでいて走っていて楽しいと思います。仲間や友達も沢山できるし、仲間がいれば色々な練習方法でたのしめます。
そのうち、多くの大井埠頭のライダー仲間の紹介や、多彩な練習方法についても書いてゆくつもりです。お楽しみに!

w05-main-ooi-tkr041.jpgのサムネイル画像2013年も恒例の『ツアー・オブ・ジャパン』の時期が近づいて来ました。5月19 日(日) 堺ステージから26 日(日)の東京ステージ、全6ステージで開催されます。
自分は東京ステージの大井埠頭周回コースに観戦に行く予定です。

去年は我が母校である日本大学出身で愛三工業の西谷泰治選手が、ゴールスプリントを制してステージ優勝しましたが、今年はどんな展開になるか楽しみです。ちなみに2007年には現在『ユーロップカー』で走っている新城幸也選手がやはりゴールスプリントで勝っていて、この年は大阪ステージで、当時の『NIPPO-梅丹本舗』チームメイトだった現在『サクソ・ティンコフ』所属の宮澤崇史選手もスプリントを制しています。

そんな今年も楽しみな『ツアー・オブ・ジャパン』ですが、その前身は1982年に始まった『東京国際ロードレース』でした。上の写真は当時のレースの模様で、大井埠頭の北部陸橋に向かうストレートを、選手達が終盤の攻防に向けペースを上げているところです。例年レース展開は、ほとんど同じでこの時も5〜6人のエスケープが決まって、終盤に大集団が追いかける展開でした。
しかし、この頃はまだヘルメットの着用義務もなくほぼ全員、カスクという合成皮革などで作られた防具を着用しており、一見頭部が相撲の行司さんの様にも見えます...。そして一番手前の白いヘルメットを冠った選手は、プロの競輪から抜擢された選手と思われます。
そしてマシンもまだ100%鉄(クロームモリブデン)製で、ビンディングペダルは普及し始めていましたが、ブレーキワイヤーはハンドル上でアーチを描いているし、総重量は9キロ台が普通でした。しかしこの20数年で自転車は劇的に進化し、軽くて乗りやすくなりました。

w05-s-M04972.jpg話は戻りますが、現在の『ツアー・オブ・ジャパン』のコースは上の写真の位置よりもっと南側の交差点をUターンするコース(写真左)を使っていますが、『東京国際ロードレース』の頃は北部陸橋を上り切ったところの交差点でUターンしていたのと、南の端も南部陸橋を登って降りた先でUターンしていたので、多少の起伏があり特に終盤の北部陸橋では多くの選手が振るい落とされ、レース展開にも今より変化がありました。

w05-s-2012TOJ-ooi.jpg『ツアー・オブ・ジャパン』も当初は城南大橋を渡って左折した先でUターンをしていたので多少の起伏はあったのですが、ここ数年のコースは南部陸橋の測道あたりで、ほんの少々起伏があるくらいで、変化に乏しく高速ステージとなっていて、益々逃げが決まらないレースになっています。
尚、左の写真は2012年の『ツアー・オブ・ジャパン』のレース中盤に北側のUターンの立ち上がりで、誰か受け取ってくれないかなぁ...と、補給食のバナナを差し出してみた一コマですが、全員無視!それは高速レースだったため受け取れなかったという訳ではなかったようです...。やはり怪しい知らないおじさんから物はもらわないようです......。

『ツアー・オブ・ジャパン』のグッズや
過去の記事が載った雑誌は【楽天市場】で購入できます